私が名乗ると...及川さんは、少し驚いた顔をした。
及川「あ、烏野だったんだ!俺、これから烏野と練習試合やるんだ〜。」
『え!?バレー部の方...ですか?』
及川「そうだよ。これでも主将なんだから!」
しゅ、主将さんだったんだ...。
及川「あなたちゃんはマネージャーかな?」
い、いきなり名前呼び...。
『は、はい...。』
及川「へぇ。良いな烏野。こんなに可愛い子がマネージャーだなんて。」
『か、かわ!?///』
言われた事ない単語に、思わず声が裏返る。
及川「あれ?あんまり言われた事ない?こんなに可愛いのに。」
こ、この人...苦手だ!
助けてもらったけど...。
あ、お礼言わなきゃな...。
『えっと...助けていただいて、ありがとうございました。』
及川「!...いーえ!女の子が苦しんでたら、助けるのは当然だよ。」
うーん...何かなぁ...。
『あ、それでは私は戻ります。抜け出してきてるので...。』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。