ひぇぇぇ...。
中に入った途端に背の高い人に囲まれる。
思わず日向くんの服の裾を掴む。
日向「先輩!マネージャー志望のあなたです!」
『え?いや...私はまだやるとは...。』
?「あれ?あなた?」
聞き覚えのある声がしたと思ったら、
『え...?大地先輩...?』
入学初日に迷子になっていたところを助けてくださった大地先輩だった。
?「あ!あなた!久しぶりだな〜。」
『ス、スガ先輩も!?』
澤村「やっぱり...マネージャー志望ってあなただったんだな。」
『えっと...?お2人は何故ここに...?』
私が恐る恐る聞くと、
澤村「俺は男子バレー部の主将なんだ。スガは副主将。」
菅原「以外だったか〜?」
そ、そうだったんだ...。
ちょ、今フラク回収乙って言った人誰ですか!?←
日向「あなた。澤村さんたちと知り合いだったのか?」
『あ、えっと...入学初日にちょっとお世話になって...。』
日向「ふーん...。名前呼びなんだ...。ボソッ」
『?』
最後のところがよく聞こえなかったけど、大丈夫かな?
澤村「それで、やっぱりこれはあなたのだったんだな。」
大地先輩が持っているのは何を隠そう私の入部届け。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。