私達は昔の話をしながらファミレスに向かった
いつだって、曲を作って褒めてくれるのはお母さんだった
私はお母さんが喜んだ顔が見たくて書いていたのに
そんな人が居なくなったらもう、作る気力もなくなるよ
私たちはスイーツを堪能してから別れた
曲はもう作らない、ね
私はシンセサイザーにそっと触れた
曲は、私を救ってくれた
カーテンからキラキラと月の光が差した
作りたい、私は、まだ
この気持ちを、歌に
歌に、歌に込めて…
彰人sideー
あー、そーいや家に帰ったらアイツいるんだよな
あの態度、思い出す度にムカついてくる
そろそろ家に着くと思って俺はイヤホンを外した
「 …ー…ーーーー……ー♪ 」
「…ーーー…ーー♪ 」
天然水のような透き通った声
でもその歌声には心が通っていて
変な汗がダラダラと垂れてきた
この声を聞いていると変に緊張する
これは、この感覚は…
あのライブを聞いていた時の感覚と同じだ
アイツ…
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩
遠野新知らない人いるっぽいけど
オリジナルキャラクターじゃないですよ
公式のキャラクターですよ
結構すき
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。