私はため息を着いてヘッドフォンをつけた
お父さんはシノノメサンの家のインターホンを押した
出てきたのはオレンジ髪に黄色いメッシュの男の人
ニコッとわらって手を差し伸べてきた
握手でも求められているのだろうか
お父さんは思い切り腕を引っ張ってきた
振り上げられた右腕を東雲彰人が抑えた
どいつもこいつも偽善者ヅラしやがって
お父さんが去った後、東雲彰人が話しかけてきた
私の荷物は最低限の服と、シンセサイザーだけ
私の荷物を持ち上げて部屋まで持って行ってくれた。
私は部屋に入った
予め少しずつ荷物は移動させていたため、ベッドや机などはある
私はベッドにボスンと座った
前の家での地獄
お母さんが死んでから、父からの圧力が増した
自分が不利になると全部私のせいにしてきて
挙句の果てには殴ってくる
殴ってきたあとは我に返ったように必死に謝ってくるけど
あんなやつ、もう他人
そういって東雲さんは家を出て行った
家には私しか居ない
スマホを取ると、2件のメールが
遠野新、小さい頃家が近くてよく一緒に遊んでいた人
私は新にメールを入れて家を出た
新は、私がもう曲を作れなくなったと言ったら
私を助けてくれるだろうか
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。