やっと大翼のお姫様抱っこから解放された。
...なかなか精神的に来るもんがあるがソコはほっといて、さっさと服を脱いで大浴場へ突撃だぁ!
大翼がいる時点でのんびりできないが水野といるよりはのんびりできる。
バシャァッ
まさか、大翼が、そんなことを言うとは思わなかった。
あの大翼だ。
中学時代は常にクラスメイトの中心、
いつも明るくて、本当に裏表なんてなかった。
その人望から生徒会長に推薦されるほど。
『人は強い』なんて薄っぺらい言葉を使って色んな人を励ましたりしてきた。
その張本人が『人間は、自然にも負けるほど弱い』なんて言うなんて、
……お気づきだろうか。
今日の午前中ずっと、俺は支木大翼という男に放置プレイをされ10回ほどヤられ気絶した。
昼間は大翼1人合宿場乗り込み事件を追って他のユースメンバーが勢揃いした。
その後何故か練習試合中はユースメンバーのチームで試合に出ることにされ、話が終わり風呂場直行。
そこで水野とおそ〇さんのアレをやり、寝て食堂でスガさん主催の質問大会。
晩飯食べて風呂場に行こうとしたら水野に止められ部屋移動どうのこうのという話に。
力に置いていかれ、水野からは変な質問攻め。
そこに大翼が割り込み、俺をお姫様抱っこで風呂場へ。
んで、この状況。
一日が長すぎないか。コレでだいたい12話目だぞ。
一日で12話目だぞ。この一日バレーやってないぞ。
そして、
なぜ俺がこんなシリアスに巻き込まれているのだろうか。
謎に思いながらも体を洗い終わり風呂場から出た。
チラリと大翼を見たらどうやら露天風呂へ移動したようだ。
脱衣場で俺は素晴らしいことを思いついた。
そうだ、京都行こう。みたいなノリになったがまぁいいだろう。
LINEで下の方にあった大翼の連絡先に黄色いクロッカスの写真と、ラベンダーの写真を送ってやった。
俺は脱衣場を出て、力が待つ部屋へ戻った。
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今の“俺”が言ってはいけないことを言ってしまった。
しかも、よりにもよって相手はあなたときた。
『人間はそんなにヤワじゃねぇ』
______本当に、悔しい。
体を洗って脱衣場へ行った。
ふと、スマホの画面がついて気づいた。
開けてみると、2枚の写真。
ラベンダーと、黄色いクロッカス。
花の写真…花、、花言葉……
そう笑った支木大翼の左目からは一筋の涙が流れていた。
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はい、えー、数日後は嘘でしたね。
創作の方の準備してました。すみませんでした。
で、問題の創作が一番下にはったやつです。
ぜひお読みください。現時点でまだ1話ですけど。
で、次からはちゃんとバレーボール要素やハイキュー要素が入ってくるでしょう。この話で全12話に及ぶ一日は終わりです。何ヶ月かかってんだか……。
今回の内容でお気づきのよう、私はシリアスが苦手です。どうしてもそういう方向に行きます。許してください。
次からは突然なる場面転換が予想されますのでお気をつけください。
じゃ、寝ます。
完成させたの3時半なんですよっ!
頑張ったよ私、、、、、。
ほな、さいなら。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。