なんだか初期の頃の東さんを思い出す。「1回ヤッてみない?」だとか「揉み心地いいよ〜」だのうるさかったな
というか何故二の腕なんだ……胸以外は太ってるからコンプレックスなんじゃなかったっけ
マニアックな変態になるな。確かに筋肉があるとは言えない代物かもしれんが。
坂田が心底楽しそうに質問する。
流石の東さんも言葉に詰まるか……
東さんが意義を唱える。坂田が話し始めたので最もではあるのだが…………まぁ、うん。
東さんが小山さんの登場にビクついた。理由はと言うと……
小山さんの目付きが物凄く悪く、睨みつけられているからである。
なんか怒ってる?
小山さんはガリガリすぎて二の腕なんてもう骨だからな。とは言ってもいつも冬服を着ているので見えにくいが。
小山さんがそう言いながら大胆と東さんの体に手を伸ばすが……っ
とか言いながら小山さんは幸せそうに東さんの肩を揉み揉みしている。
東さんは東さんで肩がこるということもあるのか気持ちよさそうにしていた。
ただの利害の一致である。
そんなこんなで2人がマッサージをしている間チャイムがなり、休み時間が終わった。
小山さんがいつも通り扉に向かって歩き……
姿勢を崩した。
小山さんの体が坂田に触れる。
小山さんがそういい坂田から視線を逸らす。
その様子は少しおかしく見えた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!