俺が聞きたいんだよなぁ…………
せっかく助けが来たと言うのに、誤解をとかなくては行けないので喜べない。
なんでそうなるのかな??
小山さんにもう話は通じないというのか……そんな事実はないと言うのに…事実無根だ。
東さんが言葉にならない寝言をもらしながらくねくねして見せパンを脱ぎ始める、
俺はつい視線を逸らした後、チラッと小山さんの表情を見た。
ちゃんと謝れて偉いね。
◆◆◆
その時東さんがなかなか起きないので小山さんの協力で服を履かせ、持ち帰ることにした。
とは言っても小山さんの腕の細さじゃむしろ折れてしまいそうな程なので、俺がおんぶすることにした。体育の時とで2回目である。
まぁ実際おんぶということもあり感触は避けられないのだが……意識しないよう必死になってるのでやめて頂きたい。
ともかくあそこで一夜を過ごすことにならなくて本当に良かった。警備員だって来なかったし…結果的に時間は遅い方だったが。
「かなりわたわたした。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!