朝の投稿時間……相変わらず東さんは俺に目を合わせてくれない。
東さんは今黒歴史で頭がいっぱいになり、俺と話しづらい状況なのだ。
東さんの精神はズタボロである。
ちょっと軽率だったかな……、
周りを見て確認するがクラスメイトはいない、だから朝の時間を選んで話をしているのだ。
ふと、東さんと目が合った。目を開いてぱちぱちさせている。
……………………引かれた?
笑いやがったな。
はっずかし。なんだよ俺の方が黒歴史多いじゃねぇかこんちくしょう。
東さんは笑った。
さっきの俺を嘲笑った時の笑顔とはまた違う笑顔で。本当に東さんは……笑い方に色んな種類があって面白い。
無邪気に聞いてくる東さんに対して、言うか迷ったあと思い切って口に開く。
東さんは今日も生き生きとお話を語る。くだらない話も、東さんが楽しそうに話すから楽しく聞ける。
尚、俺の前や外で脱ごうとしたことは思考から忘れ去ったらしい。ふとした時思い出して同じことの繰り返しにならないことを祈る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。