第13話

ムカつくな.°
38,491
2020/05/26 14:02
死柄木𝓈𝒾𝒹𝑒.°




おいおいおいおい……。



あの角ヴィラン……強いのは見た目だけか?




あんなガキ1人に2体がかりだって……?




まるで役立たずだ。




それに飛び出してきたのはイレイザーヘッドとガキ1人……。



オールマイトはいつ出てくるんだよ……。





飯田𝓈𝒾𝒹𝑒.°



13号「君に託します。学校まで走って、この事を伝えてくださいっ」



しかし……委員長である俺が、皆を置いていくなんて……。



瀬呂「このモヤを振りきれ!!」


13号「“救うために”個性を使ってください!」


……!!




周りの皆が、先生に続いて前に出ていく。





……そうだ、俺が……。




行くしかない。





キュィィィン……




走る、走って……早く誰かに知らせないと!!




あなた𝓈𝒾𝒹𝑒.°




ドゴゴッ





あなた「くそっ……」



まだ一つ目なら良かったのに……。



三つ、それから五つ……。




まずいな……。




それに、さっきから至る場所で戦闘音がする。



皆、大丈夫かな……。




アギ「グルル……コロス…………コロス……」


あなた「「コロス」「コロス」って……」



振りかぶった腕に飛び乗って、宙返りをしながら首元に蹴りを落とした。




ドゴゴゴゴォォォッ!!




あなた「お前は爆豪くんかぁぁ!!?」



アギ「ギィィアッッ……!!」



シュゥゥ……




ぐちゃっとなった体から目が飛び出て、コロコロと転がる。



ヴィランは目1つでも原型をとどめているが限り、再生してしまう。


だから複数の目を持つ奴は本当に面倒。



走って潰しに向かうと、もう一体に阻まれた。




あなた「っくっそ、邪魔!!!」




チラッと相澤先生を見ると、明らかにヤバそうな奴が近寄っていっている。



こっちも早く終わらせないと……!!





大きな体の下、足の間を潜り抜けて、目玉に向かう。



アギ「グゥゥゥゥッ……!!」



再生しかけていたアギに喰らわして、すぐさま後方からの攻撃をはねのける。



あなた「後ろからパンチとか……」



上空をとって、拳に力を込める。




あなた「まじで爆豪くんっ!!!!」



バゴォォッ!!



頭から一直線に落とした拳は、突き抜けて地面を貫いた。



着地がてら目玉を踏み潰して、噴水の所に居る残りの3体に目をやった。



轟𝓈𝒾𝒹𝑒.°



轟「どう見ても個性を持て余した輩以上には見受けられねぇよ……」



凍らせたヴィランの横を通りながら、俺はあの顔面に手の付いたやつを思い出していた。



『どこだよ……折角こんなに大衆を引き連れて来たのにさぁ』



オールマイトを殺す……。


初見じゃ精鋭を揃え、数で圧倒するのかと思ったが……蓋を開けてみれば俺たち用の駒__チンピラの寄せ集めじゃねぇか……。





『“足手まとい”だから』




轟「…………チッ」




ムカつくな……。

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