第116話

ハイツアライアンスの朝.°
20,291
2020/09/05 13:01
あなた 𝓈𝒾𝒹𝑒.°




  ҉ฺ 


あなた『樹……ど、して……やだ、やだよ……!』



樹『泣く、なよ……お前は、これから……もっと、もっと……多く、誰かを……』



あなた『いらない……そんな力いらない!!樹1人を犠牲にして……っ、それで初めて成り立つ個性なんて……そんなので、誰も守りたくない!!』



樹『頼むよ……なぁ、あなた……。俺たちが……また、2人……笑って、られる、世界を……。だから、その、ために……』



あなた『樹1人でいい!他に誰もいらないもん!!私には……樹しか……いないんだよ……!?他の何も、いらないんだもん……!!』



樹『…………あなた、俺……は、お前が_______』
































樹『_________ずっと……"憎かったよ"』





  ҉ฺ 






あなた「…………、」




目が覚めて、こめかみに垂れた涙を拭って体を起こした。



久しぶりによく眠れた気がする。




相澤先生が用意してくれたベッドは寝心地良く、まぁ目覚めが良いかと言われれば分かんないけど……。





ピコンッ
芦戸三奈
芦戸三奈
あなたおはよ〜!!



三奈ちゃんだ。



返信しようとキーボードに指を置くと、絶え間なく次のメッセージ。


芦戸三奈
芦戸三奈
一緒下降りようよ!
芦戸三奈
芦戸三奈
廊下で集合ね!
芦戸三奈
芦戸三奈
早く着替えなよ!



あなた「わわっ、三奈ちゃん打つの早い……」



百々(なまえ)
百々あなた
分かった?




あなた「あ!間違えた……何で疑問形に……!」




芦戸三奈
芦戸三奈
ww
芦戸三奈
芦戸三奈
うん!じゃあまた後でね!




三奈ちゃんは察してくれたようで、打ち直している間に返信が来た。



打つの……練習しよう。




とりあえず制服に着替えて髪を整え、荷物の準備をした。















あなた「ふ……あぁ、」



芦戸「眠いね……流石にはしゃぎすぎた」







三奈ちゃんとエレベーターに乗り込むと、八百万さんと梅雨ちゃんも乗っていた。





蛙吸「おはよう2人とも」


あなた「おはよ!」






「眠いね〜」と談笑しながら一階に降りて、食事のブースへ向かう。





あなた「あ、いずくんおはよ!」





すぐにいずくんの後ろ姿を見つけて声をかけると、隣には轟くん。





緑谷「おはようあなた……芦戸さん達も、おはよう!」



芦戸「お〜す!轟もおはよ!」



轟「はよ。…………百々?」



あなた「!……うん!?おはよう轟くん!いい天気!ね!」



轟「??……あぁ」





チラッと窓の外を見てそう返されて、視線が外れた隙においとました。




昨日からまともに顔が見れない……なんで!?







切島「お!あなたおはよう!!んな急いでどうした?」


あなた「あ……おはよう!……いや、えっと。トイレ!」


切島「……?」






隣に爆豪くんが居たから、目を合わせないようにトイレに駆け込んだ。



色々……色々怒ってるんだよ私は!!



慌ただしい朝を過ごして、とりあえず久しぶりの学校へと登校した。








相澤「昨日話したと思うが……ヒーロー科1年A組は、仮免取得を当面の目標とする」


「「「「はい!」」」」




仮免か……。


……んんと、なんだっけ。





相澤「……そこ、ポカンとするな除籍にするぞ」



あなた「いや、それは短気すぎ!……あれですよね。仮の免許」



上鳴「クッソそのままじゃねぇか!」





相澤先生にため息をつかれて、説明をしてくれた。






相澤「そこで今日からキミらには……1人最低でも2つ_______"必殺技"を作ってもらう」



……必殺技。




相澤「コスチュームに着替え、体育館γへ集合だ」






更衣室へ、コスチュームを持って移動。



出る際にミッドナイト先生がいたので、部屋のお礼を言った。





ミッドナイト「いいのよいいのよっ。というか私はインテリア選んだだけ!大体はイレイザーが______」



相澤「おい。余計な事言うな」




……あんなしっかりした家具、相当お金かかったはずなのに。




あなた「相澤先生……」



相澤「……なんだよ。からかったらどうなるか分かってるな?」





睨みを効かせてきたので、しょうがなくやめておいた。


除籍は怖い。




……でも。




あなた「あの……私、先生に言いたい事があって」



相澤「?」





怪訝な表情をするから、悪い話をするつもりはないと伝えるために笑って見せた。



やっぱりちょっと照れ臭くて、後ろに下がりながら ふふ と笑った。





あなた「いつもありがーございますっ」




私は……1年A組で良かった。




あなた「相澤先生が担任で幸せです!」




色々……厳しかったりもするけど。





あなた「へへ……っ先生大好き!!」



相澤「な"っ、」






言うだけ言ってから、待ってくれてる三奈ちゃん達の所へ合流した。



日頃言えてないからね……今日くらい!







































ミッドナイト「泣く?」



相澤「誰が泣くか」



ミッドナイト「(うわぁ……顔、真っ赤……)」



相澤「チッ……あいつ、覚えてろ/」

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