第45話

治せるよ.°
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2020/07/07 11:11
距離を詰めた轟くんのお腹に、モロに入ったいずくんのパンチ。




轟くんは後方に吹っ飛んでいって、氷で何とか踏みとどまる。





緑谷「期待に、応えたいんだ……!笑って、応えられるような……かっこいい、ヒーローに……!!なりたいんだぁぁぁぁっっ!!!」





いずくんの、姿勢が。






緑谷「君のっ、力じゃないか……!!!!!!」







いずくんの、言葉が。






目に見えて轟くんを変化させた。




初めて見せた"左"は、やはり皮肉にもさっきのエンデヴァーを思い出させて。






2人の衝突に備えて身が強張った。






セメントスが止めに入ったけど、2人の攻撃は大きな爆殺と共に為された。





吹っ飛んだいずくんが壁に背中をつけ、そのまま崩れ落ちる。








ミッドナイト「轟くんっ、三回戦進出……!!!」









麗日𝓈𝒾𝒹𝑒.°




飯田くんたちと皆でデクくんの所に走って行ったら、扉に背を預けて暗い顔をしているあなたちゃんがおった。




飯田「百々くん……?」



蛙吸「中、入らないの?」



麗日「入るよっ!!」





デクくんが心配で、何かあなたちゃんが言いかけたのに扉を開けてしまった。



中には、知らない人とデクくんがいた。

  

あなた 𝓈𝒾𝒹𝑒.°




緑谷「皆……次の試合は、」





かすれた声で尋ねるいずくんに、飯田くんがステージ補修のため遅らせていると伝えた。





リカバリーガール「心配するのはいいが、これから手術さね……!!」



「「「手術……!!!?」」」




そんな大怪我だったんだ……。




大騒ぎする皆をリカバリーガールが追い出す。





あなた「……あの」    





声をかけるとこっちを向いて、「何さね……」と呟いた。






あなた「私なら……元通りに治せる」




「「「!!!?」」」




蛙吸「な、何言ってるのあなたちゃん?貴女の個性は____」




あなた「ずっと……自分の個性が憎かった」




緑谷「……!」




あなた「自分の事はノーリスクで治せる癖に、他の誰かを治そうとすると危険がついて回る……人を助けるためのヒーローを目指しているのに、こんなのはもう嫌だから……」






そう言ったけど、次に試合を控えているし、いずくんに対しても戒めだからと止められた。





皆で保健室を後にして、私と飯田くんはそれぞれ控え室に向かった。







いよいよ二回戦だ……。





プレゼントマイク〈さぁぁぁぁて長らくお待たせいたしましたぁぁ!ステージの修繕が完了したので早速始めるぜぇぇぇ!〉







相手は……あの飯田くんだ。






プレゼントマイク〈ヒーロー科の真面目くんと問題児対決っっ!!!〉





あなた「誰が問題児じゃい」







ステージに上がって、両者見合う。







飯田「百々くん……君は強い。それでも……負ける訳にはいかないんだ!」





プレゼントマイク〈ready……〉







あなた「_________私もだよ」









プレゼントマイク〈start‼︎‼︎〉

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