第131話

夢の中の心地よさ.°
17,378
2021/03/05 13:18
麗日𝓈𝒾𝒹𝑒.°




物間「な"っ…………、」


あなた「……へ?」






あなたちゃんをを後ろに引いたんは、私もよく知ってるで。






轟「ちょっとコイツ借りていいか」


爆豪「お"い、面貸せや」







濃い…………。



あなた「え、何……?」





というか、この2人いつからそこおったん……?


あなたちゃんが振り返って尋ねると、ようやくお互いの事に気付いたみたいで横目で睨み合う。






爆豪「邪魔だ半分野郎……どけや」


轟「……譲れ」






なんでこんなバチバチなん……?







あなた「え、ちょっと……私今一佳と物間くんと_______……//ぁれ、?」



拳藤「________っ、あなた!!?」



麗日「あなたちゃん!?」







2人を嗜めようと歩み寄ったあなたちゃんは、今度はつまずいてもいないのにグラっとバランスを崩して。







爆豪「っぶねぇ……」








轟くんと爆豪くんが、支えて転けるのを防いだ。







物間「え、何________、」


拳藤「あなた……あなた!?」






あなたちゃん、気を失って……?



え、なんで……。






轟「……やっぱりな」


麗日「え……どういうこと、轟くん…………」








轟くんはあなたの額に掌を当てがって、そのまま抱き抱えた。








轟「コイツ、今日ずっと熱あるみてぇだ。悪ぃが連れてくぞ」


拳藤「え、熱……!?」









言われて見てみると、確かに頰が紅潮して苦しそう。








あれ……でも、いつから……?





あなたちゃんを抱えて食堂を出て行った轟くんに、「待てや俺が運ぶわ!!」と怒鳴りながらついていく爆豪くん。






大丈夫かな……あなたちゃん。










あなた 𝓈𝒾𝒹𝑒.°





……熱い。


なのに、背筋は寒い。




頭がボーッとする……。







「……疲れが..ってたんだr....ねぇ……」
「寮連れて帰......か?」
「そうs...ね、......っとr..絡し....くるから……」








……何、誰……?



聞こえない……。







パタ...ン





「!...あなた.....大..........ぶ....か」


あなた「............ぃっ……き…?








いつき……樹なの…………?



フワりと、冷たい感触が額に伝わる。





そこから滑るように、頰、それから首筋に這わせて。





ああ……樹だ。



私が熱出した時、いつもこうやって……側に、いてくれて。






あなた「どこ……いって、た……の?樹……


「俺は..........い...きじゃn_____..」








なんて……言ってるの……?


聞こえないよ……。







「あなた…….おm____..事、」







樹……なんて、言ってるの……?

























________ 好きだ











あなた「________ん、ぅ……?//」






あ……寮だ。


あれ……なんで??




私学校に……。







あなた「………いつき、?


「_____目ぇ....nか








……??




あ……そっか。



さっきの、夢……なのか。






そうだ……樹は…………もう、居ないんだもん。






あれ……?






じゃあこの人……誰?







あなた「ぃ…つ、き……


「あなた、.....寝..ろ」







……どこ、行くの…………?


また私のこと……置いて、







ギュ.......









「……、あなた?」



あなた「置いてか……なぃ、で……









お願いだから……もう、私を……









あなた「1人に……しないで…


「………ぃょ..」


あなた「一緒に……ぃて……よ、







やだ……嫌だ。



もう、1人は嫌だ…………。







フワッ






優しい手。


私の頬を包んで、そっと撫でた。






懐かしい感覚に、泣きそうになる。






あなた「ぃっ……き、私……私、ずっと、







"会いたかった"





そうやって、伝えようと必死で動かした口は……。











________チュ、








その手以上に優しく微かに触れた唇に、塞がれて。















私はまた、深い眠りについた。

プリ小説オーディオドラマ