第2話

1の続き
27
2019/06/06 10:00
君に「死ぬ」っていう選択肢があるのを

教えたのも僕だ。

でも、君が病んでた事を知らなかった僕は

もっと、もっと…

取り返しのつかないとこまで来ちゃった。

君が病んでたってわかった頃には

もう遅かった。

君と一緒に「死ぬ」事を考えて…

「限界になったら死んでもいいよね」って言ってたよね。

こんなの僕が殺したのと一緒じゃないか。

僕が君を殺したんだ。

たった一人の大切な人を

僕は僕のせいで失った。

「どうして生きてるの?」って…

たぶん僕は君に会うために生まれて

君と話して

一緒に泣いて

一緒に笑って

…………

そのために生きていたんだと思う。

君は「もし離ればなれになっても大丈夫。」

「ずっと一緒だよ」って…

ムリだよ。

大丈夫じゃないよ。

こんな人殺しの僕に生きる価値なんてない。

生きる勇気もない。

生きたところで君にはもう2度と会えない。

だから今、僕は線路に立っているんだ。

ホントにごめんね。

今までありがとう。

こんな僕でも君がいたから

君のおかげで幸せだったよ。

ホントにありがとう。




許して……

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