第9話

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2018/03/04 06:21
1番「2番を解放して貰え、ますよね!?」


先生「それは…ッ 無理だ。」

…え?

先生「だが合わせることは出来る。」

1番「どういうことですか??解放してくれるって言ったじゃないですか!」

先生「僕はこの前君にヒントを与えたね?その時なんて言ったか覚えてるかい?」


…まさか、ペナルティー

1番「ペナルティー?…」


先生「ああ、これはもう校長からも言われてるんだ。ヒントを与えたならもう解放することは出来なくなる…と」

まさか、まさか自分が聞いたことで大切な人が苦しめられるなんて。思いもしなかった。

自分のせいで…大切な人が…好きな人が助からないなんて。

1番「じゃあ…殺されちゃうんですか…」

恐る恐る震える声で聞いた。

先生「ああ、卒業式の夕方にな」

その場で泣き崩れた。

先生「た、ただ会わすことは出来る。卒業式後に、処刑される直前に少し時間があるんだ。」

先生も、泣きそうな、そんな顔をしていた。

なんで先生まで泣くの…先生は向こう側でしょ?

1番「なんで、先生がヒック泣くの…」

先生「言い訳に聞こえるかもしれないが…」

そう言って先生は話してくれた。

先生「初めは大勢の先生が反対していたんだ。生徒を、殺すことに。でも校長は狂ってた。他の学校はここまでしない。うちだけだ。いつも校長は自分の手で殺すことに快感を覚えた。毎回残酷な殺し方でね。逆らった先生まで殺すようになったよ。そこからはみんな校長の言いなり…」

正直びっくりした。そんなことあったなんて。

確かに1年の間に数人の先生がいなくなっていた。

それはあのせいだったんだ、と今気づいた。

落ち着いたところで

1番「会わせてもらえますか?」

先生「じゃあ卒業式後屋上でな。」

1番「はい。」

〜これで第156回___高校卒業式を閉会します〜

クラスメイトたちが泣き合い抱きしめ合う。

「元気でね!」「また会おうな~泣」「忘れないでね…泣」…

1番「卒業…」

18番「1番!!今までありがとね!忘れないでよ~??笑」

1番「あったりまえじゃん!!笑笑」

5番「1番~泣」

1番「おう、おお、どうした~笑」


.
.

13番「1番…どうだった?」

そう、急に聞かれてハッとした。

1番「…だめ、だった。」

13番「え?でも間に合ったんじゃ…」

1番「私がヒント聞いちゃったから…ペナルティーでその、解放されなくなっちゃった」

この前あったこと全て話した。

13番「先生…狂ってなかったんだな泣。会えることになってよかったな泣」

涙が止まらない。

13番「妹…俺もせめて妹に会えたらよかったのにッ!」

辛い。辛すぎる。

1番「何とかならないかな…??先生に聞いてみる…」

13番「いや、いいんだ。もう…死んでるからそれは分かってるから…お前はせめて悔いのないように…俺みたいにならないようにな!!」

そう言って13番は立ち去った。

1番「ありがとう。」


────ガチャ

1番「せんせ?2番??」

??「よく来たな。」

1番「…っ校長!」

校長「やぁ君が3年2組1番…本城桜(ホンジョウサクラ)…だな?」

久しぶりに名前を呼ばれた。

校長「4月2日生まれ…双子の弟が1人___」

…ん?弟なんて、いない…は、ず…

桜「…うわぁぁぁぁぁっ、くっ」

激しい頭痛が襲ってきた。

2番「1番??どうした?」

ふと目を開けると隣には2番が…


桜「2番…いや、本城遥斗(ホンジョウハルト)…だよね」

2番「なんで…俺の名前ッ?」

遥斗「うわぁぁぁぁぁっ」

桜「遥斗、あなた…私の弟なんだよ…双子の」


私たちは幼馴染なんかじゃなくて、姉弟だったんだ。

弟に恋を…した。

でも弟でも立派な男性だから。

桜「思い…出してくれた??」

遥斗「桜…俺、今までお前に恋してた…でも姉弟だったんだな…」

桜「私も…遥斗のこと、好きだったよ。」

遥斗「俺も。」

だから私たち出席番号近かったんだね。


校長「じゃあそろそろ時間だよ。3年2組2番君。先生、よろしく」

先生「…ッ3年2組-、2番…本城遥斗!!、卒業!」

先生も私も遥斗も涙で顔がぐちゃぐちゃだ。

遥斗「桜…今までありがとな!!」

桜「…遥斗っ!」

遥斗の元に駆け寄り、抱きしめた。

桜「大好きだよ…」

遥斗「ありがとう…大好き、だ!」

遥斗には電気が流された。


見ているのは辛かったか大切な人を見届けるため…

大切な人は目の前で息絶え、消えた。

桜「遥斗ッーーーーー!」

私は屋上で1人、叫んだ。



......................................................

後日

「ニュース速報です。ただいま___高校、校長が殺人の疑いで逮捕されました。」
────Fin────

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