私は涼介のことが好き。
でも、私は知ってる。
涼介は、あなたのことが好きだっていうこと‥‥。
だから、気になって聞いてみた。
って。
明らかに動揺していた。
あなたにも、好きな人がいるんだ?
そうやって照れてるあなたは、最高級に可愛い。
私も、好きな人がいるってことを言った。
それが涼介だ、ってことも。
そしたらあなたは‥‥驚いて目を見開いているみたいだった。
私はこの時確信したんだ。
あなたも涼介が好きなんだって‥‥。
2人は両思いなんだって。
私が問い詰めたら、答えてくれた。
この時私は失恋した、って思った。
涼介の片思いなんだったら、絶対振り向かせてやろう!って思ったけど、両思いならどうしようもない。
でも、あなたのことも好きだから、憎めない。
それに、あなたは可愛いだけじゃない。
性格も全てパーヘェクトだから。
私に勝ち目がないってことは、わかってる。
これから私は‥‥どうすればいいのかな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。