ガガガッ
「えー、えー皆さん。あれ?聞こえてるかな?」
「おーい聞こえてる?」
「あ、まだ誰も起きてないのかな?」
「じゃあ、みんなが起きるまでもう少し待ってようかな。」
「ふふっ…今回も楽しみだなぁ」
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「…い!おいってば!」
「あ、あー?おし、みんなおっはよ〜!」
「はーい、じゃあ早速だけど〜」
「これから皆さんには、人狼ゲームをプレイしてもらいます。」
「はいはーい、無駄なお喋りはやめようね。
っていうかさ、分からないフリしててもこっちには分かっちゃうんだからね?君たちのクラスで流行っててここにいる人…ああ、1人はやったことなかったかな?」
「…お前ら全員ルール知ってんだろ。知らないフリしてんなよ。」
「それじゃあ、役職は椅子の下。役職は村人、人狼、予言者、霊媒師、用心棒…
そして、妖狐。
人数は、村人が3人。人狼が3人。予言者、霊媒師、用心棒、妖狐は1人ずつ。」
「…この首輪はなに?…でしょ?」
「ルール違反者。あ、ルールを説明してなかったね!
基本的にはみんなが知ってる人狼ゲームと同じ。
屋敷を出たり、屋敷のものを壊したり、処刑や、襲撃以外で人を傷つける行為。あ、心の傷は含まれないよ!
まあ、詳しくは各部屋に書いてるはずだけど…
ま、これらの行為をした場合首輪が閉まって罰が下されます。」
「それじゃあ、頑張ってね〜!」
ガガガッ
「20時にここに集まってくれればいいよ〜!」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!