第3話

Sleep
697
2021/09/07 13:03
A side_






「もしかして、眠い?」



ソファーでゲーム画面と睨めっこするニノ。

しかし、しばらくしてニノの瞼が重そうに動くのに気付いた。



ニ「ん〜…眠い、かも。」


「ほら、じゃあもう帰んないと。」


そう言ってニノの荷物をまとめてやる。

だけど、ニノは、



ニ「今日、泊まる…

荷物置いといて…?」


と、ソファーに横になろうとする。


「いやいや、明日仕事でしょ?」


何回かニノが泊まることは今までにあったけど、その日は決まって翌日がお互いオフの日だった。

じゃないと、朝とかゆっくりできないし、俺も急ぐのはそんな好きじゃないから。


だけどニノはもうそのソファーから動く気は無いみたいで…


ニ「…いいじゃん別に。そんな明日収録早くないし。」


「…もう、でも今は寝ないでよ、お風呂まだ沸かしてないから…」


ニ「ふふ、りょーかーい、」



途端にソファーから起き上がるニノ。

…そういうとこ本当昔から変わらない。



_




お互いお風呂から上がり、俺が食器洗いをしていると、ソファーでうつ伏せになって寝ているニノに気付いた。


早めに食器洗いを終え、ニノの元へと足を運ぶ。

…もうこんな時間か。


俺はニノの体を持ち上げて、寝室へと運び込む。

そっと枕に頭を乗せさせて、寝室のドアを静かに閉めた。


最近、ニノと居る時間が多くなった気がする。


いや、昔からずっと居た存在ではあったんだけれど、今は比べ物にならないくらい一緒に行動してる。

1日の半分くらいは居る。

…甘えたい時期なのかな?


まぁ、でも楽しいのには変わりないや。

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