~過去~
春川「大吾ー💗」
西畑「ふふ、どうしたの?」
春川「なんにもなーいよ」
西畑「なにそれ笑笑」
世間で言ったらイチャイチャリア充カップル
毎日学校ではもてはやされ
イチャイチャしてる
そんな幸せな時だった
大吾がこんなこと言うまでは
「ねぇ、あなた?さっき他の男と喋ってたよね」
最初は軽い嫉妬かなんかだと思ってた
だけど大吾の束縛はどんどんどんどん
ひどくなっていったんだ
「みゆ先輩!!好きです!!」
春川「ごめんね、でも、ありがとう」
「いえ、」
西畑「へえー、ありがとうなんていうんだー」
春川「大吾っっ!?ちがっ!」
西畑「どこが違うんだよ!!」
初めて大吾に殴られた日
今でも鮮明に覚えてる
西畑「というか、告白されるほど余裕あるんだなあなたは、」
春川「ねえ、違う!!」
西畑「なぁ、あいつと俺だったらどっちがすき?」
春川「そんなの大吾だよ!!」
西畑「もう、誰にもおまえを見せたくないんだよ!」
言ってることはリア充みたいな
恥ずかしい台詞なのに
蹴りながら言われると気持ちが伝わらない
大吾が行ったことを確認して声を押し殺して泣く
春川「今の大吾は好きじゃないよっっ」
春川「どうしてこうなっちゃったのっっ」
この後になお起こる悲劇を
この時の私はまだ知らない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。