その後も手を繋いだままゲーセンを回っていた。


『辰哉くん!!このキーホルダー可愛い⛄✨』


私は雪だるまのキーホルダーを指さす。
青色とピンク色のマフラーをつけた雪だるまが並んでいた。


「これいけっかな。。。🧐やってみっか。」


何回かやった後青とピンクが2個まとめて落ちてきた。


「よし、狙い通り✨」


『辰哉くんすごい!2つも落ちてきた!!』


「ピンクはあなたの青は俺の。お揃いだよっ♪」


そう、辰哉くんはお揃いで持てるように最初から2個狙いで取っていたのだった。


『お揃い嬉しい(*´`)♡✨』


「この年齢でちょっと恥ずかしいけどカバンに付けよっかな。笑」


『じゃあ私もカバンにつける♡笑』


私たちはお揃いの⛄をそれぞれカバンに付ける。
カップルみたいでとても嬉しかった。



時間も遅くなってきたので私たちはそろそろ帰る事にした。


-帰り道、、、最寄り駅到着。



「この道2人で歩くの久しぶりだな〜。」


『ほんとだね。中学の頃はよく帰ってたもんね』


「また一緒に帰れて嬉しいよ。」


『私も。』


「ね、あなたっ。手繋ご。」


『うん。いいよ///』


ゲーセンの時は普通に繋いでた手が今は指が絡まり恋人繋ぎへと変わる。


「ちょっとだけ恋人気分♪この10分だけ俺のわがまま付き合って。」


『なんか初めてで恥ずかしい笑』


「あなたの初めてになれるなんて光栄だなぁ〜♪」


辰哉くんは私と違って彼女がいたことがあるから余裕があってなんだか少しだけ負けた気持ちになる。


『私も辰哉くんの初めてが良かったな、、、』


「!!?やばい。不意打ちにもドキッとした。笑」


『からかわないでよー!!!笑』


「ほんとなのにな〜笑」


そんな話をしながら私達は恋人繋ぎをしたまま慣れ親しんだ道を歩いていったのだった。