美弥side


-ある日の放課後




今日はあなたが学校帰りにお母さんと買い物に行く予定をたてていたため


料理クラブもない私は1人で大人しく帰ろうとしていた所を松村に声をかけられた。




松村「あれ？1人？」


美弥「っそ。あなた用事あるから。」


松村「あー、お母さんと出かけるって言ってたもんね。」


美弥「うん。そゆこと。じゃ、また明日ね」


松村「あ、待って。この後暇？相談乗って欲しいことがあるんだけど。」


美弥「うん。暇だけど。。。」


松村「よし。じゃあカフェ行こ。」


美弥「おけ。」



こうして私たちはカフェに入った。
2人で注文をしてお財布を出そうとした所を松村に止められる。


松村「俺が誘ったんだから。。。ね。席座ってていいよ」


美弥「あ、ありがとう。」


こうゆうさり気ない優しさができる所にドキッとした。


席につきカフェモカを飲みながら話を聞いた。




松村「あなたとお付き合いをさせてもらってからさ俺1度もあなたと手を繋いだこともないしデートにも行ったことないんだよね。」


美弥「もうすぐ１ヶ月経つのに？」



周りからはお似合いのカップルと言われているこの2人がまだ手も繋いだことがないなんて誰が想像するだろうか。



松村「あなたはさあの先輩が好きなわけじゃん？そんな簡単に忘れることなんて出来ないだろうし俺の気持ちを押し付けて傷つけたくないし。」


美弥「なるほどね。。。」


松村「こんなに好きなのになー。なんか付き合うってなってからの方が苦しいんだよね。笑」



苦笑いを浮かべる松村の顔を見ていると私も胸が苦しくなった。


それにこんなに大切に思ってもらえてるのに何が不満なのか彼女もちの先輩よりも今ここにいる松村といる方が確実に幸せになれるのに。


あなたが未だに松村の苦しんでいる気持ちに気付かずいることに少し腹が立った。


美弥「松村。。。それは苦しいな。」


松村「あれわかってくれる？笑」


美弥「わかるよ。。。」




自分の好きな人が別の人を好きだという気持ち。


恋愛は皆が幸せになれるものじゃない。







ねぇ松村、私じゃだめかな？