「お待たせ、行こっか♪」


『部活、、、ごめんね。』


「いいのいいの。それよりさ、久々にゲーセン行かない？」


『行く！✨』


辰哉くんはクレーンゲームが得意でよくぬいぐるみをとってくれる。


「あなた〜どれがいい〜？」


『このポムポムプリンがいいな』


「りょーかいっ」


私は辰哉くんがクレーンゲームしているのを見ているのが小さい時から大好きだった。
取れなくて悔しそうにしたり取れたら少年のように喜んだりコロコロ変わっていく表情はとてもキラキラしていた。


「よっしゃ！取れたよ♪どうぞ、」


『流石辰哉くん。ありがと(*^^*)』


「あなたのためなら何個でも取るよ♪」



私が幼馴染みだから妹のように見てるのかな。
もしこれが彼女でも同じこと言うのかな。。。


私は不意に考えてしまい悲しくなった。


「あなた〜どうしたの？これ嫌だったの？」


『ちがう、このポムポムプリンは宝物。』


「ははっ。もうあなたはいつも宝物って言うね笑」


『辰哉くんがとってくれた物は全部宝物だもん。』


「ありがとう。ま、俺はあなたが宝物だけどね♪」


少しキザに言ったそのセリフが無性に嬉しくて私はポムポムプリン越しに辰哉くんにハグをした。


(ｷﾞｭｯ)


「あなた!?///」


『私も辰哉くんが宝物だよ。』


「なんだよそれ。可愛いすぎ。笑 てかプリン邪魔。」(ｷﾞｭｯ


『わっ////』


辰哉くんの右手によってポムポムプリンがどかれ身体が密着する。
自分の顔が赤くなっていくのがわかる。
辰哉くんの顔を見上げるとほんのり耳が赤くなっていて私だけじゃないことが少し嬉しくなった。


「昔はこうやってよくくっ付いてたよな。笑」


『そうだね。笑 辰哉くんあの頃よりすごく背が高くなった。。。』 


「まぁ俺も170超えたからね♪ 前よりあなたのこと守れるよ。」


『私小学生の時よく男子にからかわれてて辰哉くんが守ってくれたんだっけ。』


「小学生の頃ってさ好きなやついじめたくなるじゃん？あなた可愛いからもう俺守るのに必死よ。笑」


『私それでいじめられてたの。。。？』


「は、え、気づいてなかったの。笑」


『全く。。。』


「そーゆーとこ！笑 はぁ〜これからも俺が守らないとだな♪」


『辰哉くんよろしくね。笑』


私はもう少しだけくっついてたかったけどさすがに周りの目もあるから私から離れた。
すると辰哉くんがさりげなく私の手を握った。


「久しぶりにいいでしょ？(^-^)」


その笑顔は反則、、、。
私はすぐに首を縦に振り辰哉くんと手を繋いだ。