今日は体調が悪くなって、
授業はお休みにした。
グリムは、最近熱心に勉強してるから
『俺様1人でも遅れを取らない
ようにするんだゾ!!』って言ってた。
そう言えば、休みをクルーウェル
先生に伝えたとき寝て備えるのが1番だ、って
言っていたな。
毛布を掛けて、目を瞑った。
3分もしないうちに眠りに落ちた。
そこで僕は夢を見た。
エースやデュース、色んな人に
心臓をぶち抜かれる夢。
痛かった。辛かった。本当に現実かと思った。
死ぬかと思った。
『お前がやらなかったせいで
ぐちゃぐちゃじゃねーか。何もかも。』
『お前には失望したよ。とっとと死ね。』
『こんな奴、首をはねる価値もない。』
『マジカメの投稿捨てなきゃ…。
うざったるい。』
『今までの努力が無駄になったじゃないか。
最悪だ。』
目が覚めた。エースとデュースにギュッと、
抱かれていた。
何だか安心して、
2人よりも強いんじゃないかってくらいに
抱き返した。
そして泣いた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!