第5話

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14,562
2018/05/09 06:10
涼介の後を追って、

リビングへ続く階段を降りる。



あ、そうそう、

人気アイドル JUMPと、一般人の私がシェアハウスを始めたきっかけ。


__________

すず
すず
あああああ っ、
3時間前に戻りたぁぁああい!
私
こらこら、道で叫ばない。
すず
すず
もうライブ行きたい!
これから何ヶ月も裕翔君達に会えないのしんどいよ…
およそ1週間前の、夜10時過ぎ。

親友のすずと、Hey!Say!JUMPのライブに参戦して、帰宅してたの。

すず
すず
JUMPとずっと一緒に居られれば良いのになぁ。
ねぇ、あなたもそう思うでしょ?
私
でも、一緒に暮らすってなったら心臓もたないよ…
キュン死しちゃうって。
もちろん、この時はJUMPとシェアハウスで暮らすなんて思ってなかったから、

妄想の話してました((
すず
すず
裕翔くんに、起こしてもらって、
ご飯も一緒に食べて、グダグダして…
お風呂も一緒に入るの。
私
お、お風呂は良いかな…
一人で入りたい。
すず
すず
ええええええ!?
勿体無いよ、そんなの。
私
そう?
会話から分かるかも知れないけど、
すずは、裕翔くん担当。
あ、私は山ちゃんです…❤︎

まぁ、色々話しつつ、しばらく歩いて。
私
あっ…
すず、もうここでバイバイしないと。
すず
すず
そうだね。
あなた、大丈夫?送って行くよ?
すずが心配してくれる理由は、
私の家までは 割と人通りの少ない 暗い道を通らないと帰れないから。

…って言っても50m位の。
私
だいじょぶだいじょぶ。
走って通るから。
すず
すず
ほ、本当に平気?
襲われたりしない?
その道では、強盗とかもあったかな((
結構危険な道。

でも、『いつも通ってるから平気』なんて、謎の自信湧いちゃって…
私
平気だよ、
いつも通ってるし。
馬鹿でした。余裕かますな…私。

明るい時間帯と、暗い時間帯では雰囲気が違うんだよ。
すず
すず
そう…?
じゃあ…気を付けてね?
私
うん、気をつける。
今日は楽しかったよ、ありがと。
すず
すず
こちらこそ!
あ、そうだ。
帰ったらLINEして?生存確認。
私
えっ、りょ、了解しましたっ。
敬礼ポーズをしてみる((
すず
すず
よし 偉い!!
肘を伸ばして、腕を真っ直ぐこっちに向けると、グッとポーズをしてくる。
すず
すず
じゃ、バイバ〜イ!
私
うん、バイバイ。
私
うわ、ヒール…
すずが帰る姿を見送って、

走って帰ろうって思ったんだけど…
ミニドレスで参戦した私達は、
会場内ではクロックスに履き替え、外ではヒールを履くという面倒臭い事をしてたんです((
__________

続く

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