第8話

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13,057
2018/05/12 12:14
私
あとちょっと…
やっと300段終わる…

あ、300段って東京タワーの外階段の半分くらい なの((分かりづらい

一昨日まではエレベーターを使ってたんだけど、故障しちゃったらしくて。
おかげで筋肉痛です。しんどい。
私
やっぱり広いね…
シェアハウスに使ってる家の内装は、
MasqueradeのPVと似た感じ、
キラキラで豪華。

まだ広すぎてメンバーの部屋とリビング、お風呂 位しか回れてないけど 他にも色々な部屋があるみたい。
涼介
…うん。
階段を降りてる途中、

涼介に話しかけても 今みたいに返事を返されるだけで、素っ気ない。
私
りょ、涼介…さっきはごめんね。
涼介
別に。
私
うん…
やっぱり冷たいなぁ…
涼介
…あのさ。
私
ふぇ?
うわ、突然話しかけられてマヌケな声を出してしまった。
私
ど、どうした__
『どうしたの』質問する前に、
振り返った涼介に 着ていたパジャマの首元を掴まれた。
私
の!?
涼介
あなた、本当に俺のこと好き?
す、好きに決まってる((
私
う、えっ?す、好きだよ?
た、担当…は 涼介だし。
涼介
どうせ嘘だろ?
だって有岡にキスされて喜んでたじゃん。
私
嘘じゃないよ。
…それに喜んでなんか…
涼介
なら、なんで無理矢理突き放さなかったんだよ。
私
えっ…?
信じてくれないの?
確かに、突き放さなかったけど…
涼介
…何?しゃべれない?
私
ぅぅ…
涼介
はぁ…
大きく溜息をつかれる。
涼介
俺が一番?
私
い、1番…
涼介
じゃあさ__
涼介
他の奴らに尻尾振ってないで、俺だけ見ろよ。俺の言うことちゃんと聞けよ。
涼介がニタっ、 と笑い、私の耳元で呟いた。
私
涼介…だけ?
涼介
そ。
だって言葉だけ言われても説得力無いし。
さっきの有岡との件は無しにしてあげるからさ、証明してよ。







_
涼介
俺が一番なんでしょ?








_
涼介
それが出来たら信じてあげるから。
真剣な表情でこっちを見て、証明しろって言ったって…

涼介の事好きだって信じてもらいたいけど…
しかたない。
今は頷くしか…
私
…わ、わかった。涼介だけ……見る。
信じて貰えるようにする。
涼介
よし、お利口さん。
そう言うと、またニコッと笑って

何も無かったように階段を降りていく涼介に続く。
__________
涼介ばっかり、でも僕だって譲らないからね。
影で今のやりとりを見てた人が居たとは知らずに。
あなたを涼介のものにはさせないから。

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