第13話

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2018/05/14 11:05
涼介
だって『俺の言う事聞かせる』とか悪者みたいじゃん、あなたが本当に俺の事好きか確かめてるだけなのに。
私
ぜ、絶対言わない…
大丈夫。
涼介の目は獲物を狩ろうとしている狼のよう…ちょっと怖い…けど、

本当は優しいのを知ってるから、嫌いになれない…
涼介
じゃ、食べよ?
こっち来て。
ソファに座った涼介が、
『隣に座れ』と 座る所をぽふぽふと叩いている。

私
うん…隣に座るの?
涼介
当たり前でしょ?
せっかく2人っきりなのに、
向かい合って座るだけなんて寂しいし。
じゃ、いただきます。
私
いただきます…
美味しそうに食べる涼介… どんな仕草もかっこいい。

あ、オムライス…すごく美味しい。
私なんてホットケーキも焼けないのに((
__________
伊野ちゃん達と、ご飯を食べるのを断ったのは申し訳ないと思ってるけど、

『俺の事だけ見ろ』『俺の言う事だけ聞け』
なんて、幸せな事かも…(( ドMか
私
オムライス美味しかった…
涼介
そう?それは良かった。
食べてる最中の涼介はいたって普通の様子だった。

さっきのドS ver.は嫉妬のせい?

まぁ、いいや、楽しみにしてた苺パフェがやっと食べれる…!
私
苺パフェ…美味しそう…
あー__
てっぺんの苺から食べよう。

そう思ったのに、
涼介が苺を取って、口に入れた。
私
あ…?!
りょ、涼介ぇっ…
涼介
ふ?はに(( ん?何 ))
幾ら何でも酷い…

涼介の作ったものだから文句は言えないけど、自分の分食べたら良いじゃん…(;o;)
私
私の…苺…うう…
悔しい…

1つだけ食べられただけなのに。

だって一番大きかったんだもん(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) ((
涼介
バーカ。何泣いてんだよ。ほら__
私
んっ…!
え…?何?
キ、キス……してる…の?
涼介
んッ…口開けろ……
私
ふえ…ッ…んんっ…りょうふへ…
口を開けた瞬間、
さっきの苺口移し((
涼介
ッ……
唇を離す涼介。

え、な、なんかキスの印象が強すぎて苺の味が全然わからない…
私
っんぐ…な、なんで口移し…
涼介
隣に座るだけじゃ物足りなくなったから。
なにその理由…_:(´ཀ`」 ∠):
涼介
だから全部口移しで食べて貰うから。
私
そ、それは出来な__
涼介
だって俺の言うこと聞くんでしょ?言ったよね、あなた。
私
言ったけど…
涼介が私のスプーンを使ってパフェを口に入れた。
私
ほ、本当にやるの……?
涼介
もひろん(( もちろん ))
もごもご喋ってるのちょっと可愛い…

って、油断したらソファに押し倒されて__
涼介
もういっかい、くひ開けへ
(( 口開けて ))
私
あ…
涼介
ンッ……あなたの唇柔らかい。
ん…っ。
私
や、やめふぇ…っン……
涼介のキスも、生クリームも甘くてなんかパニックだっていうか…ね((
涼介
ふはっ…可愛い…
私
可愛くなんか…
涼介
ふふ。
涼介が口を離し、もう一度顔を近づけた来たと思ったら、
首元が一瞬痛んだ。
私
痛ッ…!
涼介
あ…痛かった?
私
い、今…何したの?
聞くと、ニヤッと笑みを見せた。

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