第30話

涼介 ②
8,323
2018/06/04 04:51
用意しようと思って
ウォークインクローゼットに来てみたけど、

何着ればいいの?

何着れば…つりあう?
私
はぁ…どうしよう。
涼介は何着ても似合うからな〜…
私
__っ!?
突然目を手で隠された。
私
だっ、だ、誰?!
ふふーっ、僕だよ。
この声は…侑李?!

目を隠していた手を そっ、と外される。
私
どうしたの…?侑李。
侑李
洋服選ぶのに困ってるんでしょ?
僕が選んであげるよ❤︎
私
は、本当に?!
__________


侑李の言葉に甘えて、
服を選んでもらったんだけど、

私より、センス良いな…
私
似合う…かな?
侑李
うん、とっても!
選んでくれたのは
袖がシースルーの黒いワンピース。
女の子らしい…可愛い。
侑李
これ見たら涼介きっと喜ぶよ。
…だから、早く行ってあげて?
私
うん、ありがと…
侑李
楽しんできてね。
私
うん、楽しんでくるね!
侑李にお礼を言って急いで涼介の元に向かう。

多分…玄関にいるよね。
扉を開けた瞬間__
涼介
…用意できた?
私
きゃあっ?!
涼介
び、びっくりさせんなよ。
私
…待っててくれたの?
扉の前でずっと待っててくれたのかな。
私
ご、ごめんね時間かかっちゃって。
涼介
いいよ。
…それにしても…
涼介の眉間にシワが寄る。

やっぱり似合わなかったかな。
せっかく侑李が選んでくれたけど
着替えよ…
私
似合わないよね…
や、やっぱり普通のTシャツに着替える__
涼介
駄目。超可愛いじゃん。
私
へ…?
涼介
ただ…こんな露出の多い格好してたら他の男が寄ってきちゃうじゃん。
…今日は俺から離れちゃダメだよ?
私
っ、えっ…ふぇ……
っ、かっこよすぎ。反則でしょ。

『俺から離れちゃ駄目』なんて…
恋愛ゲーム位でしか聴いたことないよ?!
涼介
あなた、分かった?
私
は、はい。離れません…
涼介
じゃ、
涼介が出した手を握る。
涼介
デート行こっか。
私
うんっ…
侑李
ちょっと、お二人さん。
イチャイチャしてないで早く行ってよ。
そうだ。侑李居たんだ…
涼介
ごめんごめん、車で行くからさ。
駐車場いこ。
私
うん、バイバイ侑李!
侑李
行ってらっしゃい。

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