第34話

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2020/02/04 00:00
二宮和也
あの…さ
あなた

うん…

二宮和也
俺……
それで俺は全部話した。

なぜキャバクラに入ったのか、そして何をしたのかを覚えてないと。

そしたらあなたはニコッと笑って。

俺はなんで笑ってるのか分からなかった。

俺が固まっているとあなたの手が俺の方に伸びてきた。

気づくと彼女の胸に抱かれてた。
あなた

…全部話してくれてありがとね。
……怒られると思った?

二宮和也
…まぁ、そりゃあ。
それくらいのことしたから…
あなた

いつもだったら絶対言わないじゃん?和は。
自分に都合の悪いこと、私に言いたくないこととかは特にね。

二宮和也
……まじか。
ごめん、俺最低だったね。
あなた

いや責めてるんじゃなくて笑
ただ、こうやって和が自分から言ってくれて嬉しいなぁって思ってね。

二宮和也
絶対もうあんな飲まない。
あなた

まぁほどほどにね。

二宮和也
あなたと飲む酒とメンバーと飲む酒より美味しいものはないんだよ?
あなた知ってた?
あなた

分かる笑
それだけ大切な人なんでしょ?メンバーは。

二宮和也
うん。大事。
しばらくあなたの匂いを感じてたらあることを思い出した。


それで俺は彼女から離れて、彼女の黒くて純粋な目を見つめる。
二宮和也
ねぇ。あなたも俺になんか言うことない?
あなた

…え

二宮和也
あるでしょ。言って。
そしたら彼女は

飲み物とってくるね、と逃げようとしてるのがバレバレだったので

俺は手首を取ってこれでもかと詰め寄った。

彼女の足を俺の足で挟み、真っ直ぐに彼女を見た。

すると彼女は耳まで真っ赤にしながらも

観念したのか全てを話してくれた。

それは翔さんを庇うような言い方でまるで全ての非が自分にあると言っているようだった。

前の俺なら、一発で翔さんを怒って、2人に嫉妬心むき出しだっだろう。





でも、今は違う。

俺はあなたの全てを知ってると思うし。だから嘘つくときの癖だってすぐ見破れた。


それに俺、翔さんに全部聞いたから知ってるからね??




二宮和也
……あなた。嘘つかなくていいよ。
あなた

…え。知ってるの…?

二宮和也
うん。翔さんから全部聞いた。
あなた

…うそ

二宮和也
ほんと。でもね、って何泣いてんのよ(笑)
あなた

だって…だってっ!
和、怒ると思って。それに翔ちゃんが怒られるのも見たくなくて…

二宮和也
大丈夫よ(笑)
今回はお互い様だから。それにもっとあなたのこと好きになった。
あなた

……え?

二宮和也
自分に都合が悪い時、普通なら相手のせいにするもんなのよ。
ましてやその相手もこの場にいないしね。絶好のチャンスじゃん?
でも貴女は自分が悪いって言ったでしょ?そういう純粋な気持ち、好きよ。
あなた

あ、ありが、とう……(。゚っ´Д`゚)。っウエーン

二宮和也
ほらぁ、泣くなって(笑)
まるで子供をあやす様に俺はあなたの背中をトントンした。

胸の中で彼女は何回も"好き"と言ってくれたから

"俺も"って全部に返した。

そしたらへへっって笑うもんだから可愛くて

抱きしめる力を強めるんだ。












静かな寝息が聞こえてくるまで

そこまで時間はかからなかった。

彼女の可愛い寝顔を見て、俺も安心したのか眠気が襲ってきた。

二宮和也
あなた。愛してるよ。
白くて暖かい光が2人を優しく包んでくれる。

床で抱き合って寝ている2人の笑顔はとても幸せなものだった。

2人は夢の中でも一緒に居るのだろう。

起きるのはまだまだ先のことである。

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