大丈夫だよ…
幸太を慰めようとしているのに…
手が震えた。
恐怖心に襲われた。
でも、私はこの子を守るんだ。
絶対に…絶対に。
そう誓った。
…っ
けれど、震えは止まらなくて
さらには涙も出てきた。
幸太を慰めなきゃだから
泣いちゃダメなのに…
どうしてだろう、涙が抑えられない…
私なんか死ねばいいのよ!!!!
!?
女がさっきより激しく頭をぶつけはじめる。
ガンガンガンガンガンガンガンガン
そして、幸太の震えが止まらなくなった。
生きてる価値なんかない、!!
ブシャッ
女が血を大量に流し、その場に倒れ込んだ。
結愛ちゃん…怖いよ…グスン
結愛ちゃん……
幸太…大丈夫だよ
絶対に私が守るから…。
私は幸太の手を引き、走り出した。
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