俺の名前は鳳瑞蓮(ほうずいれん)。前まで4000年後の日本で生活していた。なんか……自分で言うのもあれだけど…俺…
見られてね?
気づくのおっそ!!お前入学した時から注目浴びてたぞ?
まじかよ…
いーよなぁ…俺もモテてー…
お前ならモテるだろ。
あのなぁ…お前に言われたって嬉しくねーんだよばーか!嫌味にしか聞こえねーんだよ!
そうか?
まぁ…空翔と響也が一緒に並んでたら…響也の方がかっこいいかも…
林檎まで言うなー!!
大丈夫だ空翔。お前はかっこいい
お前に言われても嬉しくねーよ!
空翔
ん?
大丈夫だ
お前には1番言われたくねーよ!しかもそのキメ顔でグッジョブは何だよ!
なら誰に言われたいんだ?
誰にも言われたくねぇよ!
ねぇ見てよ、また一緒にいる…萌える
私はぁ…やっぱり蓮様推しかなぁ!
私も私も!蓮様カッコよすぎだもん!しかも急にくるギャップ♡
えー?私は陸斗様推しー!
陸斗様いいよねぇ!
私は響蓮推し♡
それずるーい!なら私は全員推し♡
はぁ…あんたらのどこがいいのやら…
おいおい、それは酷いぞ。それにお前だって人のこと言えないだろ
いや…それは…
おい!季羽さんがこっち見たぞ!!
まじか!俺も見たかったー!!
季羽さん、まじで可愛い!あのスタイルにあの顔、モデル級だぞ!
あっは!お前、モデル級だってよw良かったな!
う、うるさい!
(楽しそうだな)
プルルルルル
プルルルルル
ん?誰からだ?
ピッ
はい、もしもし
蓮か?
えぇ…そうですけど…誰ですか?
神様じゃよ
神?神…まさか神様!?
あぁ。久しぶりじゃな
そうだな!俺は元気だぞ!!でも、どうしたんだ?
実はな…お主のいる世界で魔物が出たんじゃ
え?それってどういう…
ガターン!ガガガガ
うぉっ!
どうしたんじゃ蓮!
地面が揺れてる!まさか…神様、どこら辺で出たんだ?魔物って…
それが…全国各地で一斉に出たんじゃ…じゃから…
キャー!!
神様、詳しい話は後にしてくれ!
蓮はそう言うと電話を切り、叫び声のする方へ走った
蓮…お主の力は…もう…
とにかく…生きるんじゃぞ…
おい!大丈夫か!?
蓮は力強く教室のドアを開けた
そ…外に…
何だよ…あれ…
蓮!あれよ!私達が前に居た日本にも…あんなの居たよね…?
っ!嘘…だろ…どうして
蓮っ!外に取り残された人が!!
何人もの生徒が逃げる中、1人足をガタガタと震わせて倒れ込んでいる女の子がいた
(出てこい、銃!)
・・・
え?
どうしたの?
いや…
(出てこい、銃!)
・・・
(何で出ないんだよ!)
くそっ!
あっ、蓮!
蓮は窓を開けると、そこから勢いよく飛び降りた
蓮ー!!!
ガサガサッバタンッ!
ってぇ…(骨は折れてない…大丈夫だな)
無茶しやがって…
響也達も急いで教室を出た
蓮様…飛び降りたよ…3階から…大丈夫かな…
それよりも身を隠せ!今は自分の命だ!
う、うん!
た…助け…て
滑稽だな。さぁ…食ってやる。
い…いや…
やーーめーーろぉー!
蓮は魔物に向かって尖った木の枝を突き刺した
痛い!!だが…この程度とはな…やはり人間は弱い!
ガハッ!
蓮は壁に打ち付けられた
(何だ…この痛さ…やばい…息ってどうやってたっけ…駄目だ…あの子が…やめてくれ…あの子はまだ…)
ん!蓮!
…陸斗?
良かった…
あの魔物は?女の子は?
女の子は林檎が…変なでかいヤツは空翔と響也が戦ってる
目の前では、ボロボロになっている響也と空翔の後ろ姿があった
やめ…てくれ…
うっ!
頼む…俺の…仲間…(俺は…みんなを守らないと…)
ぁがっ!
絶対に…俺が…守るんだ!!
蓮!!
我の力が入っておる剣じゃ。必ず勝って…仲間を守れ
そう神様の声が聞こえた後、蓮の手には黒色の剣が握られていた
剣…!?どこから…っておい蓮、行くな!!
死ねええぇぇえええええっ!
あの剣はっ!
グサッ
足が…くそ、人間ごときに負けてたまるかあ!
駄目だ蓮!
避けろ!
(相打ちになったっていい。俺は…アイツらを守るんだ!)
はああああああああっ!
剣を振りかざした瞬間、魔物の爪が蓮の首へ当たった
っうぉぉぉぉおおおおおっ!
蓮ーっ!
シャキンッ
グサッ
同じタイミングで、異様な音が響いた
…
ブシューッ
噴水のように魔物の首から血が出た
勝った…のか?
蓮!やったな!
…?蓮?
バタンッ
蓮っ!
蓮!
蓮は魔物の爪で首を引き裂かれていた
う…そ…だ。蓮…おい…また…俺の傍から…いなくなるのか…?蓮!
っ!
林檎は悲鳴にならない声をあげた
蓮…君
小さな女の子は蓮の体に手を当てた
蓮は…不思議な力…持ってる
何…言ってるんだ?
手を当ててみて…聞こえるでしょ?心臓の…音
っ!首が裂けてるんだぞ…なのに…どうして…
陸斗が言いかけた瞬間。みるみると傷口が治っていった
え!嘘っ!
蓮…なのか…?
っあ、あぁ…でも…何が起きたんだ?
っ!ままっ!
え?
女の子はそう言うと蓮に抱きついた
まま!?
蓮…お前…女なのか?
ちげーよ!!
まま!まま!
待て…まずお前とどこで出会ったんだ?
え?あの時…
__________________💭💭💭
うーーーん。猫になれることはわかった…でも…俺これからどうしていこう…
あの…
ん?どうした?
私…
ん?
まま…
(お母さんとはぐれたのか?)
ままになって!
んん?(何言ってんだろ…この子)
私…名前…なくて…
そうなんだ、お母さんは?
ままもいない
え?
私…1人なの…だから…名前つけて…
急に言われても…
お願い…
(そんな泣きそうな目で見るなよ…)
はぁ…わかった
ほんとに!?
うーーん。。じゃあ…夜空(よあ)ってのはどうだ?何か君にぴったりだし
よ…あ…。
(あれ…気に入らない感じ?)
気に入った!夜空!ありがとう…まま!
だからそのままってのはやめよ。せめて蓮って呼んで
まま!
はぁ…もうそれでいいよ
💭💭💭__________________
そうだった…俺が名前付けたんだ
ええええええ!!!!????
まま!やっと見つけた!
でも何で…お前と会ったのは向こう…
うん!そこの人達について行ったの!そしたらままの匂いがしたから!
俺達の跡を!?
気づかなかった…
まま!
(その呼び方は…辞めてくれぇ…)
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