『北斗くんー』
北斗「んー?なに?」
『今日買い物行ってくるね』
俺はとても疑問に思った
この前まで一人ぼっちだったあなたが自ら人が大勢いる街に行こうとするから
だから俺はわざと誰と行くのか追求した
北斗「うん…?誰と…?」
『普通に一人でだよ?』
『服とかさこれからたくさん必要になってくるから』
やっぱり一人…
あなたを信じない訳じゃないけど”一人”ってとこに引っかかってしまう
でも、どっちしにろ俺は仕事だからついて行く訳にもいなかい
俺はそんなことを思いながら承諾した
北斗「そっか…」
「わかった、気をつけてね」
『うん!』
『北斗くんもお仕事頑張ってね!』
北斗「ありがと」
「いってきまーす」
『行ってらっしゃい』
仕事_
今日はドラマの撮影で街に来ている
スタッフ [松村さんこちらで撮影です]
俺はスタッフさんに促され人気の少ない通りで撮影を進めた
撮影も一段落したところで休憩がてらカフェに立ち寄った
カフェでコーヒーを頼み台本を読み直しいると、カフェの向かいの洋服屋に手を引かれて入っていく男女を見つけた
俺はすぐに分かった
あなただと…
しかも、隣にいるのは同じメンバーの樹
どうして……
どうやって買い物の約束をしたのか
どういう手段で誘ったのか
なんで樹はあなたの手を引いていたのか
そんな疑問を抱えたまま重い足取りで家に帰った
帰宅_
ガチャッ🚪
『北斗おかえり!(o^∀^o)』
北斗「ただいま…」
俺は今日のことが頭から離れず素っ気ない返事をしてしまった
『北斗くん?仕事でなんかあった?』
北斗「…別に」
これ以上素っ気なく接したらあなたがかわいそうに思い
俺は思い切って聞いてみた
北斗「あなた今日どこ行ったの」
『どこって買い物だけど…』
北斗「じゃあ、誰と行ったの」
『それは……』
明らかに動揺してる…
北斗「はぁ……言えないの…?」
『言えないって言うか、、なんて言うか、』
やっぱり、多分樹に口止めされてるんだろうな
北斗「樹でしょ…?」
『えっ、』
『どうして…』
北斗「今日撮影で街に行ってたから」
「樹とあなたが一緒にいるの見ちゃったんだよね」
つい強く当たってしまった…
確かに冷静に考えればあなたが誰と買い物に行こうがあなたの自由だ
『ご、ごめんなさい』
『この前メンバーさんが来た時に樹くんに今度買い物行こうって誘われて…』
北斗「そっか…」
なんで俺落ち込んでるんだ…?
『北斗くんに言ってから行くべきだったよね…』
ギュッ
北斗「うん…隠さないで欲しかった」
「すごい心配した…///」
『ほんとごめんね…』
つい俺の本音が見えてしまった夜だった
black birdです
♡☆フォローよろしくお願いします
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。