第7話

#6
357
2018/03/04 15:41


───卒業式まで、あと2日。



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奈由ちゃんに昨日あったことを全て報告すると、まるで「分かってた」と言うようにスルーされた。


...イケメンマスター、恐るべし。






そんなことはさておき、今朝も天宮くんとばったり会って、一緒に登校しました!!!



朝早くから、天宮くんを拝めてラッキー♪



一人でにやついてたら、「...にやにやしててきもい。」と言われましたが、気にしない気にしない!(泣)




色んなことがあって忘れてたけど、もうすぐ卒業式。


校門に咲く桜は、私達の卒業を応援してくれてるようで、なんだかんだ言って、卒業は悲しいものです...






...天宮くん、進路どうするんだろう?





いつか、言ってくれるかな?





…けど最近、進路の話を持ち出すと、天宮くんが悲しそうな顔をするのに、気づいた。



多分、私以外は誰も気づいてない。



...だから、あんまり触れるのは良くないかもしれない。


もしかしたら...落ちたのかもしれないしね。





こんなことを踏まえながら、私は昨日の夜、考えたことがある。



...もうすぐ離れ離れになるであろう天宮くんに...

















告白、してみようかな...なんて。



「してみようかな」とか言ってるけど、実際はそんな生半可な気持ちじゃなくて、募ってきた気持ちが溢れそうなんだ。



天宮くんからは、迷惑かもしれない。


けど、何もしないで終わるより、何かして終わった方が、幾分か素敵だと思わない?




...だから、頑張ることにした。




多分振られるけど、それでもいいんだ。














...きっと、私は片思いから卒業できないから。





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特に何かが起きることもなく、平凡な一日を終えた。


平凡なんて言ってるけど、この“平凡“にもうすぐ終わりが来るのかと思うと、胸が痛い。






...卒業、したくないなぁ。






天宮くんの横顔を見て、ふいにそう思った。

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