僕と江口さんはとても仲がいい。だから、皆から「付き合ってるの?」とかよく聞かれる。でもそんなことはない。江口さんは僕のことをどう思ってるのか知らないけど、僕は江口さんのことはただの先輩だと思っている。
ラジオの収録日
ーラジオの収録開始ー
みんな ꉂ (๑¯ਊ¯)σ л̵ʱªʱªʱª
みんな ꉂ (๑¯ਊ¯)σ л̵ʱªʱªʱª
ー収録終わりー
俺は好きと言われて本当に嬉しくなった。でもその感情は一瞬だけで、その後すぐに察してしまった。
宏太朗の好きは"先輩としての好き"だということを。それはつまり俺の事を先輩としか見てないということ。絶対俺を先輩としか見てない、という確信はないが、多分そうだろう…
その事実を俺は受け入れられなくて、俺はとても辛かった。辛くて辛くて…その後俺は何をしたのか覚えていない。ただ、胸が締め付けられたまま一日が過ぎていったことは覚えている。
--------キリトリ線--------
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。