第3者side
その夜_____陽炎パレスの大広間にて
あなたが1人、考え事をしている間も少女たちの討論は進む
反省会の中で1つのことが分かった
リリィがクラウス先生が仕組んだスパイだったのだ_____
どうやら美味しいお菓子につられたらしい
少女たちは皆、呆れた顔をしている
リリィの表情が凍りつく
などの戯れ言を言っているが蒼銀髪の少女の圧にやられて仕方なくクラウスの元に向かった
と、聞こえてきた
裏切り者に裁きが下ったらしい
少女たちはまた、襲撃を実行し、クラウスに圧勝される。それを繰り返していた
そして、今日は少女たち全員は、ワイヤーで全身を縛られ、大広間に並べられていた
黒髪の少女がヒステリー気味に嘆いた
クラウスは首を横に振る
普段ならば『工夫が足りない』とダメージを与えた後『お遊びにもならない』とトドメを刺すが、この日は違った
クラウスはあなたの言葉を無視して椅子に腰をかけた
リリィが説明を遮る
聞いてねぇ
まさか、両手足を拘束された状態で、最も重要な話を聞く羽目になるとは
シュールな状況を受け止め、少女達は耳を傾ける
クラウスの言ったことをまとめるとこうなる
☟☟☟
・生物兵器は国際条約で禁止されている
⤿開発は禁止されていないと都合よく解釈した軍のバカどもが勝手に研究を推し進めたが、ガルガド帝国のスパイに奪われた
・一刻も早く兵器のサンプルの回収、最悪破壊する必要がある
・過去にこの任務に挑んだチームが『焔』
・『焔』とはディン共和国最強のスパイチーム
・ティアは『焔』に入りたくてスパイをめざした
・だが、『奈落人形』を取り戻す任務中に全員亡くなった
・実はクラウスは『焔』の一員だった
・自分たちがやらなきゃ数えきれない国民が犠牲になる
少女たちの不安がはち切れそうになった時、クラウスが言った
そういうと腕を振るい少女たちを拘束していたワイヤーを外して自室に向かう
そんな時に1人の声が響いた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。