大広間は阿鼻叫喚の有様だった

少女達が口々に喚き散らすのも無理なかった

希望がなくなった

落ちこぼれが不可能任務を達成する方法が消えた

茶髪の少女が普段より一層泣きそうな顔をした

リリィも唇を震わせる

ようやく自分たちの置かれた状況を呑み込めてきた

『灯』のボス____あの男は凄まじいポンコツだ

クラウス先生はポンコツだとしても実力はうちらより当然上なんだよなぁ...！！！

黒髪の少女は顔に指を当てた

大人っぽい優艶な仕草

有り得そうだ

というか間違えなくそうだ

リリィは自分の顔が青白くなっていくのがわった

未曾有の危機にある白髪の少女が叫ぶ

堰を切ったように他の少女たちもめいめいに主張を始めた

天国から地獄へ一転

かくして、新スパイチーム『灯』は始動1時間足らずで崩壊した

少し、前世の話をしよう＿＿＿

うちはこの世界の人間では無かった

いわゆる転生だ

転生する前に少し遡ってみよう____

うちは今、本屋さんに来ていた

そして気になった作品"スパイ教室"を手に取り

裏に書いてあるあらすじを読む

あなたは即、買うことを決めた

スパイ教室を読み始めて数日がたった

今出てる巻までは全て読んでしまった

あなたは死んでしまったキャラの死を受け止められずにいた

あなたはあることを思いつき、スマホをいじり出す

スマホにでてきたのを読みながら実行していくあなた

早速枕と布団を用意し、枕の下に封筒を入れ

この世界とお別れをする

そして目を閉じた

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風景と見た目が違うため、転生したのだろう

⚠転生する方法は適当ですので、これを試しても転生はできません