今度は私の姿が見えてたみたいで、そう言って近付く新しい男子生徒。
この子は三人より背が高くて、大人っぽいなぁ……。と、思っていたら
わざと挑発したような顔で三人に言うその男子生徒。
それを聞いた三人は、
様々な反応を見せる。それが面白くって、思わずクスクス笑ってしまった。
今度は普通の調子で聞いてくる男子生徒。その質問に、及川くんが説明する。
説明が終われば、
と、大して驚いた様子もなく、落ち着いている。
まっつん?これまた変わったあだ名だなぁ。
及川くんがそう言えば、「あ、そうか。」と今気づいたように言う男子生徒。
と、大人っぽい笑みを浮かべて言う松川くん。きっと、松川くんもモテるんだろうな……なんて思いながら、さっきと同様に笑って、
そう言った。
もう時間がかなり過ぎてたから、四人に別れを告げて職員室に向かった。
なんだか、学校生活は楽しくなりそう。そう思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!