凛月くんは驚いたように目を開くと、
私の言った言葉を理解したかのように優しい眼差しで
返してくれた。
...もう私が凛月くんのことを利用してるだけの恋人は嫌だ。ちゃんとはなさないと...
まさかの別れを切り出すとは思わず
図太い声を出してしまった
まさかの発言で驚き 凛月くんから距離を取ってしまった
凛月くんはクスッと笑い、立ち上がる
そういうと凛月くんは私に手を伸ばした
やっと、本物の恋人になれるんだね
振られたわけではなかった安心感がとてつもなく大きかったが... 笑
答えはもちろん、
私は凛月くんの手を握った
その瞬間腕を引かれ凛月くんの胸元へダイブしてしまった
凛月くんの声色はいつも以上に
柔らかく脱力した感じだった。
ちょっと緊張してたのかな
頬をつままれぐにぐにされる。
謎の沈黙が流れる
なんとなくお互い目が合う...
意味もわからず2人でたくさんこのあとも笑ってた
それから私たちは午後の授業を丸々サボり、
放課後になるまでずっとこれからしたいこととか
色々話した。
気がつけば2人で夢の中にいた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。