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第1話

No1
188
2023/05/30 13:38
何?コレ



初めましてあなたです…



今、
私のタブレットに怪しいメールが来ています。



内容は…



『八百万あなた、君は生まれる世界を間違えたと感じたことはないかい?』



いや、なんで?
なんで、私のメール番号と私が八百万あなただってこと知ってんの?



ん?ゲームへの直接アドレス…?
乗って見る?ブラフでも多分大丈夫でしょ…



チェス?なんで〜?
このゲームさ二人零和有限確定完全情報ゲーム
でしょ?



※二人零和有限完全情報ゲームとは
運という偶然が差し込む余地ののないゲーム



一応、世界最強のプロゲーマータンジー
なんだけどなぁ~



何?こいつ…強いじゃん!!久しぶりに殺りあえる!!



ーー約5時間後ーー



チェックメイト



あなた

ふぅーーーーー

やったやった!、勝てた!



こんな対戦久しぶりすごく楽しかった!
また相手して欲しいな!どんな人だろ…



テロリン🎶



さっきの対戦相手?✨



『おみごと。それほどまでの腕前、さぞ世界が行
きにくくないかい?』



生きにくい…か



『対戦どうもありがと。ところであなた何者?』



ほぼ即座に文面が届く



『君は、その世界をどう思う?楽しいかい?行き
やすいかい?』



生きやすくはない
だからヴィランが出てくる
ヒーローが死ぬ
ヴィランに対抗すべく優秀な個性を産もうとする

【クソゲー】だよ



良い個性だった故に

死ぬ程の訓練、鍛錬、完璧を強いられ
プレッシャーが来る、嫉妬される



没個性、無個性だった故に

人と違うから劣っているから
どれだけ努力しても、認められない
いじめられる、バカにされる
産まれて来たことを憎まれる



目的も分からず生まれた時の個性の運によって
自分の価値が変わる

そんなゲームに比べたらどんなゲームも簡単



『もし 単純なゲームで全てが決まる世界があった
らーー』

『目的もルールも明確な盤上の世界があったら、
どう思うかな?』



そんな、そんな世界があるなら



『確かに、そんな世界があるなら、私は生まれ
る世界を間違えたかもしれないね』



と返信する



するとパソコンやスマホの画面に微かなノイズ
が走り。

同時、ブレーカーが落ちたように、バツンっと
音を立て部屋の全てが止まる。

唯一、メールが示されていた、その画面を除いて


あなた

ぇ?




ノイズは激しくなり
ついにはテレビは砂嵐のように。



そしてスピーカーから、、、
いや、、、画面から音声が帰ってきた



???
僕もそう思う。君はまさしく、生まれる世界を間違えた



唐突に画面から白い腕が生える。


あなた

???




画面から伸びた腕は私の腕を掴む。
抗う余地もない力で私を引きずりこむ。



画面の中へ



???
ならば生まれ直させてあげよう
???
君が生まれるべきだった世界にっ



そして



白く染まる視界。



ようやく光になれつつ
ある瞳に飛び込んだ景色から理解した



そこは 【上空】 だった


???
うぉおおあああっ!?
あなた

えぇ?




視界に広がった広大な空間。



いやいや
なんで?なんでドラゴンがいるの?
誰かの個性?



それともゲームの中に人を入れる個性?



???
なん……なんだこれぇえええっ!



待って、今気づいた私落ちてんじゃん



あと隣で叫んでる人達誰?
???
あ、死ぬ



こ、個性…羽



ポンっと音をたてながら煙とともに羽が現れた



よし!
まだ生きれる
???
な、羽?
???
ようこそ、僕の世界へッ!



異常な景色を背景に【少年】は腕を開いて笑う
???
ここが君達が夢見る理想郷
【盤上の世界・ディスボード】ッ!
この世界のすべてが
単純なゲームで決まる世界ッ!
そう…人の命も国境線さえもッ!



ようやく状況を把握したのか、目を見開いて、
泣きそうな顔で男に抱きつく少女
???
……あ、あ、あなた達…誰…っ

精一杯の講義を叫ぶ少女



だが相変わらず楽しそうに笑って少年が言う
???
僕?僕はね~、あそこに住んでる
そう言い巨大チェスを指差す少年
???
そうだね、君達の世界風に言うなら
…神様…かな?
神様?



何言ってんの?



この子
???
それよりオイ、コレどうすんだよッ!
地面が迫って……うぉおおおお
白ぉッ!
……~~~~~~~~~~っ
白と言う子の手を抱き込むように
意味があるかはわからないが
自分を下にする男



そして声にならない声で、男の胸の中で絶叫する
白と言う子



そしてそれを見ている私



そんな三人に、神を名乗る少年は
楽しげに告げる
???
また会えることを期待しているよ。
きっと、そう遠くないうちに、ね
そうして知らない男と白と言う子は気絶した
???
う……うーん……
そう言いながらやっと起きる男
???
……な、なんだったんだありゃ……?
……うぅ……変な夢
???
うをああああ!
自分が崖っぷちに立っていることに気づいて
慌てて後ずさっていた男
あなた

ん"、あ"あ"、ふぅ
【ごめんなさいあまり人と喋ってなかった
ので声の出し方忘れたので
とりあえずは紙で会話します。】

あなた

【初めまして】

あなた

【私は八百万あなたなんか自称神様に
連れて来られたのあなた達もそう?】

???
お、俺は空だ
こっちは妹の白
あなた

【兄妹なんだ
てっきり誘拐かと】

んな事してねーよ
あなた

【ならよかった】

あなた

【あなたもあの自称神様のゲームに勝ったの?】

あぁ、まぁ、2人でだ
あなた

ふーん

あなた

【ねぇ、これからあなた達はどうするの?
あの自称神様とのゲーム勝ったんだったら
強いんでしょ?
私、あなた達とゲームしたいんだけど
宿とか探すならついて行ってもいい?】

そうだな
でも、出来れば着いてきて欲しくはない
あなた

【なんで?】

お前が自称神様の使いか
なんかかもしんねぇ、だろ?
ほら、俺らが落ちてた時羽生えてたしな
あなた

【え?それは 個性だよ?】

は?個性?
あなた

【うん】

個性ってなんだ?
あなた

え??

あなた

【個性知らずによく生きてこれたね?】

は?
あなた

【んじゃあ、ヴィランとヒーローは知ってる?】

しらねぇな
あなた

【オールマイトも?】

おう
あなた

【まじか…
多分別々の世界にいたんじゃない…?】

可能性はあるな…
あなた

【とりあえず宿探しに街に行こっか…】

そうだな
あなた

【ほら、白ちゃんも行こ】

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いか
いか
ごめんなさい
新しいの作ってしまいました…
投稿頑張るので許してください
いか
いか
夢主ちゃんのプロフィールです
あなた

八百万あなたです。

個性:想像

好きな物:ゲーム、飴

プレイヤー名:タンジー

八百万百のいとこ

百がしていた訓練を見て
そのキツい訓練が嫌で
無個性のフリをしていたら
「親に無個性など八百万家にいらない」
と捨てられた

その後、個性の想像を使い生きていた
(山奥で生活していたので喋り方を忘れた)

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