第102話

91話
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2020/10/09 13:29
そうしてこうして職場体験も終わり次は期末t((
緑「あなた」
今大事なとこだったんだがな…
『なに』
緑「あの日一緒にいた人は誰?何しにあそこに来てたの?」
『それを貴方に伝えて私に得がある?』
緑「それは…」
『得がないのなら言うつもりは無い。他人の事情に首を突っ込まないで欲しい。』
緑「他人って…」
轟「夢咲」
『どうした?』
轟「いや、そのこの前のことなんだが…。」
『この前の…轟もか。』
轟「緑谷悪い。ちょっとだけいいか?」
緑「あ、うん」
『それで?』
轟「親父に言われたんだよ。この前のステインの時最後にお前ら鬼殺隊が来ただろ?それでその中の一人、夢咲がここの学校のやつなんじゃないかって。言っていいのか?一応濁しておいたが。」
『エンデヴァーさんか…まぁ、周りに言わないのなら言ってもいいが。』
轟「そうか…それであのでかい人は体育祭で会ったんだが、もう1人もか?鬼殺隊って何人くらいいんだ?あ、言えないなら言わなくてもいい」
『んん…結構いるからな。数え切れなくもなくもないが…。100人以上はいるんじゃないか?』
轟「そんなにいんのか…もっとこう20人くらいかと思ってた」
『これでも減った方だよ。前はもっといたからな。』
轟「前…?」
『そそ。大正時代…』
轟「大正…」
『大正…』
轟「そうか。」
『うん。』
轟「大正?」
『ううん。聞き間違えだよ。空耳空耳』
轟「?」
『それよりs』
轟「どういうことだ?大正って随分前だぞ?」
『あー。うん。察してくれ』
轟「…ごめん無理だ」
『ダメだったか…』
轟「?」
『いや、こっからは冗談だと思って聞いてくれてもいい。』
轟「分かった」
『私ら鬼殺隊はな、全員前世の記憶があるんだよ。そう。大正時代でも鬼を狩ってた記憶が。』
轟「?!」
『それがまた今世で集まって結成された。』
『要は私らはいつの時代でも鬼を狩ってなきゃいけない。鬼殺隊として、生きるしか道がないんだろう。もし生まれ変わってもきっとその時は記憶がないんだと思う。』
轟「それって」
『普通に考えたら残酷だし苦しいし辛いし大変だし。けど私達はこれが任務なんだ。平和になるように、少しでも命が助かるように。私は護衛でここに来てる。ヒーローは目指してないんだ。あ、けどヒーロー免許は取得済みだぞ。ほら』
轟「は」
『高校上がると同時に取ったんだ。あった方が仕事がしやすい。』
轟「そっちじゃない。護衛としてここに来てるって…」
『?そうだぞ。それがどうしたんだ?』
轟「お前は普通の高校生活を楽しまなくていいのか?ヒーロー科に来てるから普通とは言えないが。皆と同じように遊んだり、喋ったりそういうのはいいのか?」
『何を心配してるのか分からないが、私は平気だぞ?昔なんか学校すら行けるかどうかだったからな、それは私だけの問題かもしれないが。』
轟「それが普通…か。時間とって悪ぃ。話は済んだ」
『ん。』

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