第78話

68話
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2020/09/04 12:40
『お館様。夢咲で御座います。』
産「いいよ、入っておいで。」
『失礼致します』
産「単刀直入に聞くね。本当に柱を辞めるのかい?」
『はい。責任を感じなくてもいいと言ってくださった方もいましたが、お二人共私が決めたのなら…と仰ってくださいました。覚悟は十分に出来ています。』
産「そうかい…。私もあなたが決めたのならそれにあまり反したくはないんだ。」
『お館様のお言葉嬉しく思います。勿論柱ではなくともそれまでと同等に働きますし、任務も柱の皆と差程…変えないでいて構いません。』
産「うん…分かった、承諾するよ。けど、戻りたかったらいつでも柱に戻ってきてもらっていいんだからね。お二人というのはしのぶと村田辺りのことかな。二人の真似ではないけど本当に責任なんて感じなくてもいいんだよ。あなたはあなた。自信を持って。これからもよろしくね。」
『御意。有り難きお言葉、感謝致します。これからは今まで以上に意識を集中させ、精進して参ります故、よろしくお願い致します。』
産「それともう1ついいかな?」
『なんで御座いましょうか。』
産「護衛の件なんだけどね、雄英高校のビック3と呼ばれている人達と会ってほしいと頼まれたんだ。それでその人達に鬼の存在と鬼殺隊の1部の情報を教えて欲しいんだけど…大丈夫かな?善逸も一緒でさっき手紙で伝えたのだけど。」
『勿論大丈夫で御座います。』
産「うん、有難う。じゃあ頼んだよ」
『御意』
産「日にちは明後日だから、急ですまなかったね」
『いいえ、お館様が謝ることではございません。伝えるのが遅かった雄英側が謝るべきです。』
産「まぁ、それはそうだね」←
産「他の柱の皆には伝えるのかな?」
『今のところ…そのつもりはありません。恋柱には伝える予定ですが…。』
産「あなたがそうすると言うなら従うよ。夢柱の座は開けておく。まぁ、夢の呼吸を使う人はあなたくらいなのだけどね」
『そこまでしていただき、誠に感謝しております。』
産「時間をとって悪かったね。今日は有難う」
『こちらこそこんな要件にお館様の貴重なお時間をいただき申し訳ないです。』
蜜璃確か今日は遠征任務だったか…
病み上がりなのに大変だな…。

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