その男の人はるんるんと歩き出して、こっちこっちなんて言いながら彼の車まで案内してくれた
正直、あの湖が恋しい
あんなに綺麗で心奪われるようなもの手離したくない
でも"アイツ"に復讐するには、このぐらいの気持ちに負けてられない
彼のマイカーは深夜の暗闇に勝る程黒いのに、でもどこか輝いていて、誰もが一目で高級車だとわかるようなものだった
で、これに今から乗ると、、、、、え?
内装は細部までこだわっていて、こんな高級車を購入できるぐらい凄い人なのだと、今、気づいた
この人はどこか抜けていて
まぁそれはそれは変人としか言い表せないですね
とりあえずやばい人なのは分かった
簡単にしすぎて全く分からないんですけど
説明が下手なのは自覚あるらしい
すんなり意味深なこと言ってくるから嫌なんだけどこの人
黙り込むな、この野郎
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。