第54話

👽:仲直りの仕方
4,707
2021/03/30 04:00



※はなちゃん!リクエストありがとう〜




あなた「ねぇねぇ、汐恩〜」




汐「…」




あなた「ねぇ、汐恩?」




汐「笑笑」




あなた「汐恩!聞いてる!?」




汐「あっ、ごめん、」
















今日は久しぶりにデートに来たっていうのに、




彼氏の汐恩はこの調子。




スマホばっか見て笑ってるし。














あなた「あのさ、このスキニーパンツか、
ワンピース、どっちがいいと思う?」












スマホから目を離すことなく、




ワンピースはどんな柄かとか、




何にも見ずに、
















汐「どっちでもいいんじゃね…」




あなた「えっ?」

















違うよ、私が聴きたかったのは、




そんな言葉じゃない。




ちゃんと見てから、言って欲しかった。












あなた「もぅいいよ、私なんかどうでもいいんだね泣」




汐「っ、」















私の涙声にびっくりしたのか、やっぱりどうでも




いいのか、黙り込む汐恩。

















汐「ちょ、待てよ、!」




あなた「来ないでよ、!泣」




汐「待てって、!」















悲しみと怒りで、店を飛び出した




私の腕を汐恩がすぐに追いかけて来て掴んだ。




でも、私は汐恩の手を振り払った。












あなた「来ないでよ!汐恩なんか、大嫌い!」




汐「はっ、笑、そうかよ、俺もお前みたいな奴、
大嫌いだよ、」


















汐恩は鼻で笑ったあと、私とは反対方向に歩いて行った。
















私はカフェに入り、




ホットカフェオレを頼んだ。




治まることの無い私の涙。


















あなた「ふっヒック、泣、酷いよ、汐恩、」




あなた「酷すぎるよ、泣」











一人で泣いていると、双子の男の子が二人来て














男の子1「ねぇねぇ、お姉ちゃん、」




あなた「ん?どうしたの?」




男の子2「これ、あげる!」




あなた「えっ?」


















中には、私がさっきどっち買うか迷っていた、




スキニーパンツと花柄のワンピース。

















男の子1「あそこに居る、カッコイイお兄ちゃんが、」




男の子2「あっ!お前、それ言っちゃ駄目って!
お兄ちゃんに言われた!あっ、!」




男の子1「あ前も言ってんじゃん!」




あなた「ありがとね、」


















私は、真っ先に汐恩の元に走った。




不器用すぎて、許してあげたくなっちゃう、


















あなた「おいっ、」




汐「わっ、」




あなた「バカ、汐恩のバカ、」















私は、汐恩に抱き着いた。


















あなた「不器用過ぎ、笑」




汐「ごめん!」




あなた「良いよ、私も大嫌いなんで言ってごめん」




汐「許す、」




あなた「てか、さっきの男の子二人可愛いかったな」




汐「何で、それ知って!」




あなた「えっ?教えてくれたよ?」




汐「あの、ガキ共ー!言わないって約束したのに!」




あなた「ふはっ笑笑」




汐「何笑ってんだよ!」




あなた「えっ笑笑何でって、」




男の子1「あっ!さっきのお姉ちゃん!」




男の子2「ほんとだ!」




男の子1「あのね、お姉ちゃん!耳貸して?」




あなた「ん?」




(耳元)
男の子1「さっきお兄ちゃんが、服買ってる時、店員さんに彼女さんにですか?って聞かれてて、はい、俺の世界一可愛い彼女へです。って言ってたよ!」




あなた「えっ?本当?」




男の子1「うん!」




あなた「ありがとう😊」




男の子1「うん!またね!」




あなた「うん!」














汐「なんの話してたの?」




あなた「なんか、汐恩が店員さんに私の事可愛いって言ってたって!」




汐「っ、///////////////あのガキ許さん/////」




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