散らかった、
この狭い部屋は、二人息が詰まる。
今日も、貴方に呼び出されては、
私の美躾を傷付ける。
💬LINE
瑠「今日も、いつもの場所で」
あなた「うん、分かった。」
私達の関係は、肉体関係。
セックスフレンド、略してセフレ。
友達でもない。恋人でもない。
微妙な関係。
相手は元カレの友達の瑠姫。
浮気をされた者同士だった私達は、
酔った勢いでホテルに行き。
そこから、肉体関係に至った。
いつも瑠姫は、先に来て、待っている。
あなた「るき、、、ごめん。遅れて。」
瑠「全然、行こ。」
あなた「うん、」
部屋に入ればすぐに甘いキスを落としてくる。
不意打ちすぎて、思わず甘い吐息が出る。
あなた「んっ、るき、」
瑠「んふっ、はぁ、」
いつも瑠姫は、キスをしている時、
誰の事を考えているのか、気になる。
そんな事を気にするのも、
きっと。
瑠姫のことが好きな証拠。
この関係でいる限り。
私は瑠姫に恋愛感情を抱いてはいけなかった。
そんな事を今頃思い出しても、もう遅い。
瑠「もう、挿れるよ、?」
あなた「うん、」
瑠「んっ、○○、はぁ、」
あなた「んぁっ、る、き、はぁ、」
瑠姫は、行為中に何度も私じゃない
女性の名前を呼ぶ。
その名前の人は瑠姫の彼女。
でも、その人は浮気していて。
もう、瑠姫を愛してはくれないらしい。
私をその人だと思って、
いつも抱いているんだろう。
瑠「あっ、○○、す、き、んっ」
あなた「んっ、あんっ、はぁ、」
瑠「はぁ、っ!」
嘘でも、愛してなんて私は言わない。
私のせいにしていいから。
偽物のキスをして。
舌を入れた瞬間、あの子を思い出せばいい。
瑠「じゃあ、また今度連絡するね。」
あなた「うん、」
瑠「またね。」
あなた「うん、バイバイ。」
ドアを閉めたあと。
聞こえてくるのは、瑠姫と女の子の通話中の声。
瑠「ごめん、電話出来なくて。」
女の子「うんん、いつもの所?」
瑠「うん、!待ってるね。」
この子も私と同じ。
いつ、瑠姫の「特別」になれるか待っている。
でも、瑠姫はそんな私達の気持ちを知らずに
振り回す。
もう、言ってもいい?
瑠姫のことが好きだって。
かくれんぼなんかしてないで。
「もういいよ。」って早く言って。
「もういいかい。」
その言葉が宙に舞う。
かくれんぼなんかしてないで。
「まだだよ。」って焦らさないで。
この声に答えてよ。
「もういいかい。」
「もういいよ。」って聞かせて。
どこにいるの。
プルルルルルルルルッ📞
誰かから電話が来たと思ったら、
相手は瑠姫。
あなた「もしもし。」
瑠「あっ、出た。」
あなた「どうしたの?」
瑠「えっ、?うーん、声聞きたいなって。」
あなた「そっか。」
瑠「何してたの?」
あなた「会社の仕事。」
瑠「おぉ、ごめん。」
あなた「大丈夫、休憩中。」
瑠「お疲れ。」
あなた「ありがとう。」
あなた「ねぇ、るき、」
瑠「何?」
あなた「言っていい?」
瑠「えー、」
あなた「何で?」
この関係が終わりそうで怖いから、
まだ、駄目だよ。
あなたは、「もういいかい?」って聞く。
そんな僕は、期待外れな事を言う。
瑠「まだ、だめ。」
「もういいかい」
「もういいかい」
もういいよって、
言ってよ。
「まだ、あと少し、」
「まだ、待って。」
「もういいよ。」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!