毎晩恒例長電話

眠いと甘えてくるのとか

可愛いなんて言葉につられて特別だとか思っちゃった

瑠「好きーんふふっ」



あなた「え？」



瑠「だから、しゅきー♡」



そうだね、私が馬鹿だった

だけど流石に好きって言葉は簡単に言っちゃ駄目でしょ

ねぇ、そうでしょう？

何とも思ってなくなって甘い言葉が言えちゃう事くらい

分かってるんだけど



瑠「好きになるなよ？」



好きになるなってそんなん無理だよ

愛だけ残していかないで1人じゃ使い道が無いし

どうせなら瑠姫も恋だと錯覚しちゃえば良かったのにね

瑠「隣に居ると安心する。気だって使わなくていいし」



あなた「ほんと？」



瑠「うん」



あなた「ありがと」



瑠「マジで楽しすぎるから、ずっと一緒に居たい」



ってあの言葉、何だったの？

期待しないわけないでしょ

何で今、瑠姫といるのは私じゃないの？

あなた「聞いたよ彼女が出来たんだって？」



瑠「うん、最近ね」



あなた「良かったね、おめでとう」



瑠「ありがとう」



あなた「ところで好きでもない人に優しくしすぎるのは
           やめときな」


瑠「何で？」



あなた「誤解されても困るでしょ？」



瑠「まあ、確かに」



あなた「まあ、もう私は手遅れだけど」



瑠「え？」



あなた「あ、いや別に何でもないよ。独り言」



何とも思ってなくたって

甘い言葉が言えちゃうなんてさ思いたくなかったの

瑠姫にも好きになって欲しかった

愛だけ残っちゃったな

これは瑠姫のためのものだから

もういらないのに、捨て方が分からない


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