忍野side
真矢と別れてひとり涙を流しているとトレーニング室に芹沢くんが来た
忍野「……、芹沢くんはいつ気づいたの?真矢が犯人だって...」
芹沢「今思えば最初から疑ってた
でも根拠はなくて、
大切な人を失いなう辛さ知ってるから黙ってた...」
忍野「そうなんだ...」
私は風間教官から突きつけられた
退校届を見せた
芹沢「絶対に辞めるな。
その結果は誰も望んでないから、
堂本さんだって、齋藤さんも橘さんも
後、風間教官はこれからの誠意を伝えれば必ずわかってくれるから」
忍野「うん...頑張ってみる」
私はずっと気になっていたことを聞いた
忍野「ねぇ、芹沢くんはなんで警察官になろうと思ったの?」
芹沢「んー…
忍野さんにだけならいっか……
実はさぁ…… 」
私は言葉を失った
芹沢「そんな悲しい顔で見んなよ、
なんか俺罪悪感残るわ…(笑)」
辛いのは芹沢くんのはずなのに、
私が泣いちゃダメ……
芹沢「だから俺、最後まで居ないとここに」
忍野「私は応援する!」
芹沢「応援って(笑)
警察官皆が忍野さんみたいだったらいいのにな
あ、あとこれ誰にも内緒ね?」
そこにどれだけ悲しさが混じっているのか…
それに応援しているのは私だけじゃないと思うよ
芹沢「何か話ズレちゃったけどさ...
堂本さんの分まで頑張れよ」
忍野「っ、うん!」
私たちはハイタッチを交わした。
これをきっかけに芹沢くんとは仲良くなった気がする。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。