第4話

No.3
355
2020/08/27 11:02
すべての授業が終わり外に出ると大雨が降っていた。傘も持ってきてないし…どうしよう…その時後ろから声が聞こえた
あの大好きな声だった
入口玲音レオン
奈保ちゃん傘忘れたなら入っていきなよ
森田奈保ナオ
ううん、大丈夫
私は断ったけど玲音くんはそっと傘を差し出してきた。
玲音くんは私よりも結構背が高いから私が上目遣いをする形になる
入口玲音レオン
これはね、奈保ちゃんの為じゃなくて俺のため!奈保ちゃんが明日風邪引いちゃったら貸してあげれば良かった~ってなるでしょ?
私の大好きな笑顔で花がさくように言った
森田奈保ナオ
じゃあ…お言葉に甘えて
玲音くんは優しくて自分の方が濡れても私の方に傘を寄せてくれる。
森田奈保ナオ
玲音くんが濡れちゃうよ?
そう言ってもにっこり笑って
入口玲音レオン
いーの!
と元気よく言って笑ってくれる。
よく笑う玲音くんが大好き
家に帰るまでに色んな話をした。
玲音くんの家には弟がいてよく喧嘩していること、でもなんだかんだ言って大事に思ってること
話をしていると私の中学時代の部活を聞かれた
森田奈保ナオ
陸上やってたよー
そう言うとなっとくしたようにてをグーにしてぽんっとやった。
何で聞いたのか理由を聞くと玲音くんは話し出した
入口玲音レオン
入学式の時かな…













中学時代 玲音side
俺は俊と一緒にアイスを食べながら学校に行っていた。
本当は駄目だけどばれなきゃ大丈夫だろ
山崎 シュン
おい、玲音聞いてるか?
そうムッとしながら言われたので笑いながら
入口玲音レオン
ちゃんと聞いてるよ
そう言ったら俊もニコッと笑って話を続けた。俊の話を聞いていると後ろから足音が聞こえた。
気になって足を止めて後ろを見るとお下げの女の子が走っていた
森田奈保ナオ
と、止まってぇ…おさいふ落とした!
前の自転車を追いかけてるようだ。
結構前から走っていたのだろう。額には汗が吹き出て息も切れている。それでも女の子は走り続けた。
そして、自転車に追い付いた
山崎 シュン
おぉすげぇ
俺も俊と同じ気持ちだった。
いつか話をしてみたいそう思った。
入学式の時休んでいる女子がいた。
その子が奈保ちゃんだった
















奈保side
入口玲音レオン
と、言うわけw
照れながらいう玲音くんの顔は苺の様に真っ赤で
入口玲音レオン
ずっと気になってたんだよ?
その言葉で私の顔も熱くなった

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