第6話

No.5
295
2020/08/28 02:33
あれから玲音くんと一週間も話してない。私はホームルームも授業もあんまりまともに聞けなくなった。
朝のホームルームで玲音くんが発言した
入口玲音レオン
席替えとかやろうぜ!
え…?この席じゃ嫌だってこと?私の前じゃ…
クラスメイトも玲音くんの意見に賛成してくじで決めることになった
橋口玲央名レオナ
奈保、奈保まで回ったら前に戻してね
一番はしっこの私に言った学級委員の玲央名
玲央名に助けを求めるように見ても助けてくれないただ首をかしげるだけだった




















遂に玲音くんまで回ってきて、私に渡した
でも、もうあの時の様には振り向いてくれない
笑ってくれない…このまま席が離れるなんて…やだよ
私はそう思ったら体が動いて玲音くんの背中に文字を書いた



















「スキ」
入口玲音レオン
え!?
玲音くんが驚いて振り向く
私はもう涙でぐちょぐちょになっていた
森田奈保ナオ
私…ずっと前から玲音く…のこと好きでほんとは手紙も私が書いたの
玲音くんはそう言う私の話を静かに聞いてくれた
森田奈保ナオ
だから…嫌わないd
そこまで言ったときに玲音くんはてを握って大声で言った
入口玲音レオン
きらってねぇーよ!
焦ったように言う玲音くん
入口玲音レオン
す、好きな子に手紙もらって嬉しくなったのに何度も拒否られて
下を向いてポツリポツリと言う玲音くん
クラスメイトも静かに聞いている
入口玲音レオン
ごめん、俺から言うべきだった
玲音くんは私を抱き締めて言った
































入口玲音レオン
好きだよ
そこまで言ったときクラスじゅうから喚声があがった。私たちを祝福してくれる声も聞こえる
森田奈保ナオ
玲音くんっ!大好き!









































あの席は私にとっての特等席
でもこれからはあなたの隣が特等席です

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