第5話

No.4
279
2020/08/27 21:59
翌日学校に来るとなぜか男の子達が騒いでいた。不思議に思いながら自分の席に鞄を置くと玲音くんと山崎くんが気がついた
入口玲音レオン
おぉ奈保ちゃんおはようっ!
山崎 シュン
おー!森田おはよう
玲音くんは元気よく言って山崎くんは近所のおばさんに出くわしたみたいな挨拶をした。
山崎 シュン
そうだ森田この話知ってる?
山崎くんはいたずらっ子のような笑みをして私に聞いてきた。
私はなんの話の事を言っているのか聞いた。









































山崎 シュン
玲音がコクられたっていう話!しかも相手は藤井さんだぜ?
聞かなきゃ良かった…藤井さんはこの学年で一番美人な女の子で色々な男の子に告白されていた。玲音くんも藤井さんの事が好きという噂を聞いた事がある。もしかしたらOKするのかな?
玲音くんを茶化す声がする。
あんな美人な人にコクられてOKしない人なんていないよね…
























入口玲音レオン
チャン…奈保ちゃん
玲音くんの声ではっとなり周りを見渡すと教室には誰もいなかった
そういえば移動教室だったっけ?
入口玲音レオン
ほら急げ~
そうニコッと笑っていう。
玲音くんは優しいでもそれは皆に優しいので会って私だけじゃない特別じゃない
玲音くんと一緒に廊下を歩いていると、玲音くんがポケットから手紙を取り出した







あの私の書いた手紙だった
入口玲音レオン
これ奈保が書いたんだよな
真剣な眼差しで言う彼にドキッとした。
本当のことは言えない、玲音くん藤井さんに告白されてたんだからあんな美人な子と勝ち目なんてない…
森田奈保ナオ
だから~違うって~藤井さんに告白されてたんでしょ?手紙持ち歩いてたら不味いんじゃ…
背一杯の笑顔で言った
入口玲音レオン
わかったもういいわ
玲音くんは怖い顔になって走り出してしまった。
もと陸上部の私なら追いかけることができたかも知れない。でもなぜか足が動かなかった。

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