猫又「本日はようこそお集まりくださいました。宮城からお越しの皆さんは長時間の移動お疲れ様です。初参加である青葉城西の皆さんは何かと慣れないこともあるかとと思いますが、この合宿、有意義なものにしてください」
直井「次、すげー重要だからよく聞けよ。じゃああなたの名字」
あなた「皆さんはじめまして。まあ先程も会いましたが笑 とまあそんな前置きは置いといて、この学校は今とても危険な状態です。いつ死んでもおかしくありません」
澤村「死ぬ…?どういうことだ」
あなた「この学校は今、呪霊という異形の生物のアビリティーに覆われています」
日向「ア、アビリ…?」
菅原「アビリティーな。そいつの能力とかそんな感じ」
あなた「不明点が多いため確かなことは言えませんが、呪霊の気分次第で私たちは…いえ、あなた達はいつ死んでもおかしくない状態です」
及川「色々わかんないんだけど、まず呪霊ってなに?なんでそれをあなたちゃん達は知ってるわけ?」
あなた「詳しいことは黒尾くんに聞いてください。私たちは今から祓いに行きます。いい?絶対に体育館からは出ないで」
京谷「なんでお前の言うこと聞かなきゃなんねーんだよ。本当かもわかんねぇのによ」
あなた「死にたいの?」
京谷「!?」
東峰「ヒッ」
釘崎「あなたの名字さんの殺気…!痺れる〜!」
あなた「忠告を無視して体育館を飛び出したバカは潔く死を覚悟してください」
直井「俺たちは大人しく守られてるのが最善だ。下手に手出しして命の危機に晒されたくなかったら絶対、あなたの名字の言うことを聞け」
あなた「実感湧かないと思うけど、被害の拡大を防ぐためにも協力してください。お願いします」
木兎「話聞いただけじゃよくわかんねーな。あなたの名字は怖かったけど」
あなた「この学校にいる異形の生物、見る?少しは実感湧くんじゃないかな」
赤葦「見せてください。木兎さんが体育館から飛び出しかねないので」
澤村「烏野も全員見させてもらう」
あなた「青葉城西さんは」
岩泉「見る」
あなた「じゃあ」
"パチンッ"
あなた「私の後ろにいるでしょう?」
澤村「それが呪霊か……」
及川「キッモ!こっわ!」
木兎「あか、あ、あかーし!!」
赤葦「生理的に受け付けませんね…」
木葉「こんなんが音駒にいんの…?」
あなた「今は私が押さえつけてるから大人しいけど、本来ならこう…」
呪霊「コッ…クリサ…ン…コックリ…サ…ン…イマカラシヌノハダァレ……オマエ!!!」
あなた「色彩抜粋術・緑」
呪霊「シ…ギャ!!!」
国見「気色悪…それがいる訳?無理」
あなた「これより数倍強いと思うけど」
及川「え…あなたちゃんたちは大丈夫なの?」
菅原「あなたの名字が死んだりしない?」
あなた「大丈夫よ。長くなったわ、私達もう行くね」
黒尾「気をつけろよ」
あなた「うん。校舎崩壊するから大きい音するけど気にしないでね」
木葉「とんだ無茶ぶりだな…」
あなた「よし、野薔薇行くよ。久々に派手なやり合いになりそう」
釘崎「はーい」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。