-高専-
本当に見せてよかった?
いやまあ、自分から見る?なんて聞いといてあれだけど…
あなた「はぁ…」
五条「お疲れサマンサ!」
あなた「五条か、お疲れ様」
五条「どーしたのさ、暗い顔して」
あなた「呪霊、見せちゃったの」
五条「なるほどね〜。後悔してんだ」
あなた「それはもう酷くね。自分から見る?なんか聞いといて……はぁ…」
五条「あなたそーゆーとこあるよね。自分の選択を悔やんで自己嫌悪に陥る」
あなた「ごもっとも……あの子達だ若いのに…」
五条「はいストップストップ〜。見るか聞いたのはあなただけど最終的に見るっていう選択をしたのは相手でしょ」
あなた「そうだけど…」
五条「ほらほら〜甘いものでも食べて元気出しなさいよ」
あなた「なんか奢って…視覚共有って呪力食うのよ」
五条「仰せのままに」
-鉄板焼き屋-
五条「ほんとこの店好きだよね」
あなた「伊勢海老が美味しいのよ。もちろんお肉もだけど」
五条「もっと高いとこ行ってもいいんだよ?」
あなた「高ければいいってものでもないでしょ。安くて美味しいのもあれば高いくせに不味いものだってあるの」
五条「グルメねぇ」
あなた「食は大事よ。野薔薇達にお土産買って帰ろうかな」
五条「僕の奢り?」
あなた「もちろん。あとお酒付き合って」
五条「僕飲めないよ。あなたも知ってるでしょ」
あなた「ノンアルコールならいけるでしょ」
五条「はぁい」
あなた「私気づいたんだけどね、若い子の好奇心を妨げるって教育として最悪じゃない?」
五条「だね」
あなた「教育者として最低な事してたわ」
五条「何したの」
あなた「術師の世界に踏み込んで欲しくなくて詮索を拒んだのよ。完全に私の私情でね」
五条「それくらい良くない?あなたはさ、完璧を求めすぎだし気を遣いすぎ。誰だって私情の1つや2つくらいあるしそれを理由に嫌なことから逃げるのも普通だって」
あなた「けど拒否した事実は変わらないでしょ」
五条「ほんと真面目だよね。ほら飲んで飲んで」
あなた「うん…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。