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第1話

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2020/01/14 23:33
私は彼が居ない現実を受け入れたくなかった。
紗羅
紗羅
朝目覚めたら1番に彼の姿が頭に浮かぶ
もぅ彼は存在しないのに
紗羅
紗羅
「私の名前は紗羅(さら)高校3年生。同じクラスの燎(りょう)に恋をしていた。ついこの間までは……」
そう。燎はもぅ、この世には存在しない……
そんなことを考えながら学校に行く準備をする
紗羅
紗羅
「行ってきまーす!」
お母さん
お母さん
「行ってらっしゃい」
お母さんに見送られ私は学校へと足を運ぶ
紗羅
紗羅
「はぁ……」
登校中はため息の連続…
すると、そこに
零華
零華
「どうしたの?ため息ばかりついて」
紗羅
紗羅
友達の零華(れいか)だ。
紗羅
紗羅
「あ、うん。ちょっとね。」
零華
零華
「またあの人のことでも考えてたんでしょ?」
紗羅
紗羅
「……」
零華
零華
「あんまり考えすぎない方がいいよ。」
紗羅
紗羅
「うん……」
そんな会話をしてたら学校に到着した
零華
零華
「それじゃ、私先教室行くね?」
紗羅
紗羅
「うん」
先に零華は教室へとあしをはこぶ
紗羅
紗羅
「私も切り替えて行かなきゃ」
紗羅も気持ちを整えて教室へ向かう
燎
「頑張って」
燎の声が聞こえた気がした……
紗羅
紗羅
「え……」
私は思わず声を出してしまった
紗羅
紗羅
燎がこの世にいる訳……ないのに…。

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